本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
6月の売上高は+2.4%と、2007年5~8月以来の4カ月連続プラスになった。前年が大震災の影響で大きく落ち込んだ反動もあり、前年対比でみる限りは近年にない堅調な推移が続いている。2012年は半年を終えた時点で売上高は+1.6%となっている。
地域別には昨年に震災の影響大きかった首都圏・甲信越静・名古屋圏でプラス推移が続く一方、大阪圏がマイナスに転じた。業種・業態別には、商業印刷が堅調に推移している。総合印刷は14カ月ぶりのプラスと、景気持ち直しが地方へも遅れて波及し始めている兆しが垣間見える。
6月の受注件数は1.8%増で、2010年10月~2011年2月以来の5ヵ月連続プラスになった。売上高と同様に堅調に推移している。用紙仕入額は7ヵ月連続のプラスとなる一方、労働時間は5カ月ぶりのマイナスになった。
■茨城:商業
環境変化のスピードが速いため、気を抜くことができない。組織のメンテナンスで遅れないように努力していきたい。
■東京:商業
決算は売上高5%減ぐらいでした。今後も厳しさの続くことが予想されます。従業員の評価、賞与の分配、会社の目標の立て方など……。全面的に見直していきます。
■長野:商業
企業の環境作りを考えるとき、働きやすく動きやすく、楽しく仕事ができる環境作りを心がけることが必要。人材を教育する際も、目標を持って育てる。やって見て、やらせてみて、褒めてやらねば人は動かず。
■岐阜:その他
全従業員の個人面談を実施した。会社として今後のビジョンから給食メニューの希望まで、様々な意見を聞くことができた。できることしなければならないことから改善したい。これが経営者の仕事だと理解している。
■愛知:その他
会社設立から13年経過したが、賃金のベースアップを実現できていない。これでは社員のモチベーションが下がる一方なので、何とかしたい。
■大阪:商業
多くの印刷会社が廃業、倒産しているにも関わらず、印刷物の絶対量不足を感じている。稼働率を上げたいのは山々だが、無理な受注は止めている状況だ。
■大阪:商業
大阪に計画停電の話が持ち上がっているせいか、引き合いの出足が鈍いように感じる。この夏はこのままで終わってしまうのだろうか。