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12月の売上高は△1.7%と2012年2月以来10カ月ぶりのマイナスになった。折込チラシの出稿枚数も2012年10月から3カ月連続のマイナスと失速しているため、秋頃の広告市場の減速が印刷市場に遅れて波及している可能性が考えられる。
地域別には、首都圏が+5.1%と6ヵ月ぶりのプラスに転じる一方、大阪圏は3カ月連続で伸び率を縮めて12月は△6.1%と大きく落ち込んだ。名古屋圏は10カ月連続のプラスと堅調だ。
業種・業態別には、3カ月ぶりのプラスになった出版印刷以外の商業印刷、総合印刷、紙器・事務・その他がマイナスだった。
2012年の全体の年間売上高は+1.4%と5年ぶりのプラスになった。伸びたとは言っても主要因は東日本大震災の反動増である。
12月の受注件数は△1.6%で11カ月ぶりのマイナスだった。ただし政権交代によって経済情勢は一変して好転したため、マイナス基調転換したわけではないだろう。
■茨城:商業
年始の挨拶回りで、業種業界ではなく個々のクライアントの仕事のやり方で結果が変わってきているのがよく分かった。
■新潟:出版
最近、用紙の価格が安くなっているように感じる。
■長野:その他
顧客の創造に向けて提案できる知識と実績を作り、積み重ねて成果を出せるデザインとレイアウトのセンスが求められる。成功している事例に合わせて幅を広げる。組織の改編を行い、人材を活用できる社内体制を構築することが急務。
■岐阜:総合
県内の受注が減少するなか、県外の仕事が増加している。それに伴い売上増となっているが、地元の仕事が減るのは複雑な心境である。遠くを見るのもいいが、足元もしっかり固めていかなくてはならない。
■岐阜:その他
政権が変わろうが株価が上がろうが、円安傾向になろうが、当社の規模ではさほど大きな影響はない。業績浮沈のカギとなるのはやはり、会社としての取り組み方だろう。原点に立ち帰り基本に忠実に努力していきたい。
■愛知:商業
政権が交代したので、経済が再生することを大いに期待したい。特に、中小企業に対しては金融面の支援もお願いしたい。
■兵庫:商業
帳票類の受注が大きく減少した。世の中の物流が減っていることを実感している。
■鳥取:商業
価格競争によって粗利益が減少した。