本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
自社の印刷経営は、好業績の印刷経営と何が違うのか。好業績の印刷会社の戦略と思考を知り、少しでも近づくために調査を活用してみよう。
■儲かっている印刷会社と比較するために
JAGATは、「印刷産業経営力調査」を30数年にわたり実施してきた。目的は、より良い印刷経営のあり方を明確にし、会員社にフィードバックすることにある。従って、公的機関の行う通常の調査と異なり、設備と戦略に関する設問もあることが特徴だ。要するに儲かっている印刷会社の経営の形を調べる調査なのである。
■儲かっている印刷会社の共通点
業績と戦略の相関性を同時に調べ、業績の良い会社に共通する戦略を調べれば、業績を良くする法則が浮かび上がる。印刷経営を大きく左右する設備投資に関するデータも提供できる。利益は行動の結果であり、行動は戦略や思考の結果だから、儲かっている印刷会社の行動や思考の共通点を分析すれば儲け方がわかるのである。
■儲かっている印刷会社は「なぜいい顧客を持っている」のか
カイゼンのためには「『なぜ』を5回繰り返せ」という。業績を改善するには原因の原因である真因を突き止める必要がある。好業績の会社の行動を表面的に真似して利益が増えるなら簡単だが、そんなわけはない。よく、
「あの会社がいいのはいい顧客を持っているから」と耳にするが、これでは「いい顧客を持っている」理由を説明できない。好業績の会社の戦略や思考まで踏み込んで考え、自社の戦略や思考法まで遡って見つめ直すことが必要だ。
■レポートを読み、診断を受け、報告会で聞き、自社の経営に活かす!
「いい会社」は、なぜ「顧客に選ばれている」のか。なぜ「良い顧客と付き合い続けられている」のか。「JAGAT印刷産業経営動向調査」に参加して、回答する過程で自問し、調査結果を読み、簡易診断を受け、調査報告会で聞くことで、自社の経営に役立つヒントをたくさん得ることができる。
■前回調査結果にみる好業績印刷会社
サービス業的、情報業的な志向が強く、投資は設備より人材に向かい、教育ではITを重視することがわかった。売上高構成比をみると、従来型印刷ビジネスではない「その他」に分類される売上高が平均的企業より多い。ワンストップサービスを追求した結果、派生的に生まれたビジネスが主軸に育って収益源となっていると考えられる。営業ではナレッジを、生産では技術を、経営では資本利益率を重視する経営者が多い…など。
■回答するには?
回答はJAGAT会員の特典です。2013年3月現在、お手元に調査票がない方は、
JAGAT経営力調査担当までご連絡ください。
TEL:03-3384-3113 藤井、03-3384-3411花房まで。
■2013年調査の概要(現在実施中の2012年に関する調査)
調査名:JAGAT印刷産業経営動向調査
調査票の発送 :2013年2月上旬
回答期限 :2013年3月末日
設問:①業績 ②戦略 ③設備
フィードバック :2013年6~7月予定
■回答社の特典
①報告書「JAGAT印刷産業経営動向調査」の進呈
②回答社の経営指標チャートの作成
③貴社の業績・指標推移レポートの作成
④貴社の課題・戦略リストの作成(以上、6月予定)
⑤財務状況の簡易診断レポート作成(7~8月)
⑥調査結果報告会への招待(8~9月)
■経営力調査に関する過去の各種レポート
・JAGAT印刷産業経営動向調査2012
・印刷会社の経営と戦略、そして設備と投資スタンス2012
・業績と戦略の相関、業績の良い印刷会社は何を考えているか
(JAGAT 研究調査部 藤井建人)