本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
2013年3月の売上高は△4.3%と、12月から4カ月連続のマイナスになった。景気は確実に上向いているが、印刷業観測アンケートの結果を見ると、印刷会社は景気回復の恩恵を受けていない。
広告市場全体は±0前後で推移と安定しているが、折込チラシの出稿枚数は2012年10月から6カ月連続のマイナスとなっている。景気回復は広告市場にある程度良い影響を与えているが、印刷メディアには回ってきていない構図だ。
業種・業態別では、商業印刷で△4.5%と低調ながら、落ち込み幅は2カ月連続で縮小、少しずつ落ち込み幅が縮まってきている。紙器等も2カ月連続で落ち込み幅を縮め、5カ月ぶりに伸び率が±0とマイナス圏を脱した。
地域別には名古屋の伸び率が9カ月連続で全国平均を上回っている。逆に首都圏と大阪圏は低調に推移し続けている。
3月の受注件数は△3.8%で4カ月連続のマイナスだった。
●茨城:商業
円安と株高だが、今はまだ景気が良くなっている感触はない。しかし、価格は少し高めだが、平日でも女性客で賑わう喫茶店に行くと、活気を感じる。地域全体が元気になるにはまだ時間が必要だ。
●東京:出版
政権交代し、株価も上昇して湧き上がっている業界もあるようですが、印刷へはまだ回ってきていないようです。3月は年度末の駆け込み需要で忙しくなりましたが、先行きが思いやられます。
●長野:総合
時代の流れが変わり、クロスメディア知識はこれからのビジネスの基本になると考えている。人材の育成にも役立つことから資格取得の奨励を進めたい。
●岐阜:総合
3月から新しい期がスタート。経営方針の発表も終え、新たな心境で今年度も頑張ります。印刷物に付加価値を加える方法には、特殊印刷をするほかに、いかに情報を伝わりやすくするか、ということもある。今年度もその方針のもと、さまざまなことにチャレンジしていきたい。
●岐阜:その他
新入社員の加入は新風を吹き込んでくれる。彼らの緊張感と同様に、我々自身も襟を正し、会社の姿を見直すよいきっかけとしたい。