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4月の売上高は△0.6%と、ほぼ前年同月水準、2013年になって下げ幅が最小になった。景気回復の影響はなかなか印刷業に波及してこなかったが、ようやく波及してきた可能性がある。
広告市場、通販市場、小売市場など印刷物利用の多い市場でも、2013年は±0前後で推移、安定的ともいえるが、景気回復は外需主導で内需にはもう一つ及んでいない様子がうかがわれる。
折込広告は2月から4月にかけ、▲4.3%、▲2.1%、▲1.8%と下げ幅を縮めつつもマイナス圏推移している。広告史上から印刷市場への波及はさらに遅れている。
業種・業態別では、商業印刷と総合印刷が2013年になって初めて売り上げ伸び率がプラスに転じた。紙器等な3月に5か月ぶりのマイナス圏脱却だったが、4月は再びマイナスに転じた。
地域別には名古屋圏の伸び率が10カ月連続で全国平均を上回っている。逆に首都圏と大阪圏といった大都市圏が低調推移すえう構造は3月同様だ。
4月の受注件数は+0.6%で5カ月ぶりのプラスだった。首都圏と九州・沖縄を除く各地では受注件数の改善傾向がみられる。
●茨城:商業
お客様が旧市街の商店会から郊外のモールへ大量に移動している。人口が減少するなか、コンパクトシティを目指したほうが良いと思うが、現状は郊外に分散している。街づくりのグランドデザインが必要だ。
●新潟:出版
6月1日より用紙が値上げになるという。ほかの地域はどのような状況でしょうか。
●長野:総合
今後は価格競争に陥らないように、知識力とプレゼン力を高め、企画・デザイン面まで踏み込んだ一歩先を読む提案をして差別化を図る必要がある。創意工夫しながらオリジナルなモノを作り、ビジネス創出に向けることが求められている。
●岐阜:総合
首都圏からの仕事が増えている。売上高は計画比104%。今期が始まってまだ数カ月だが、気を引き締めて取り組んでいきたい。地元の同業者の倒産廃業が気になるところ。
●岐阜:その他
設備投資を検討中である。投資額、維持管理費、予想される(期待される)投資効果…。さまざまな側面を十分に慎重に考察して進めたい。「もんじゅ」のようにならないように。