本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
2013年2月の売上高は△4.0%と、12、1月(△2.1%、△4.9%)に続く3カ月連続のマイナスになった。2月になってもまだ、いわゆるアベノミクス効果は印刷業に波及していない。
折込チラシの出稿枚数は2012年10月から5カ月連続のマイナスと失速、アベノミクス効果は外需産業に専横的に好影響を及ぼしているが、内需や印刷メディアへの波及は遅れている。特に広告市場の影響を受けやすい商業印刷のマイナス幅が大きい。
地域別には名古屋圏の伸び率が8カ月連続で全国平均を上回っている。円安による輸出産業の回復が牽引しているのだろう。逆に首都圏と大阪圏といった大都市圏は2013年に入って低調に推移している。
2月の受注件数は△6.7%で1月よりマイナス幅を拡大、3カ月連続のマイナスだった。
■茨城:商業
不況業種にも関わらず折込チラシを毎月必ず実施し、売り上げを伸ばしているお客様を見ていると、広告宣伝費についての考え方のレベルが高いと感じる。もちろん、経営マネジメントも優秀な企業です。
■新潟:出版
毎月3月は繁忙期だが、今年は少し少ないような気がする。
■長野:総合
景気低迷が長期化、一方で変化が激しいなか、企業が生き残りを賭けて業態変革を成し遂げるには来るべき時代を察し、将来を明確なビジョンとして描き、立案していく必要がある。会社が続く限り、利益、顧客満足、社員の幸福、社会貢献などの成果を求めていきたい。
■岐阜:総合
スポットによる売り上げの結果、今期は好業績となった。スポットといえど、日頃の営業活動の結果に寄るところが大きい。今期も気を引き締めて頑張りたい。
■岐阜:その他
売上高が前年比を上回っても、それ以上に材料代が増えては何にもならない。売り上げを伸ばすことと同様にコスト削減の重要性を感じている。数字は本当に正直だ。
■愛知:商業
年末からの低調感から脱しきれず厳しい状況が続いている。経済全体ではアベノミクス効果で活況を呈してきているようだが、印刷業界への波及効果はほど遠い。用紙の値上げ問題が浮上しているが、製紙会社各社は印刷業界の現状を理解してほしい。
■大阪:商業
JAGATの印刷業毎月観測アンケート結果を見ると、1月の受注状況は全国的に悪いようだが、2月中旬から3月末にかけて久々に忙しくなっている。4月に入ってもA輪転の仕事は多く、ほとんど一杯になっている状況だ。