知っているようで知らないインキのコト
掲載日: 2013年09月20日
インキは練り物だからこそ、その中に様々な要素を入れることができます。さまざまなインキを使いこなし、デザインや機能性で差をつける印刷物に価値を付加してください。
デザインや情報以外、印刷物に最終的に残るのは紙とインキ。
テレビやモニタには無い、印刷だからこそ、読者や使用者の五感を楽しませることができます。
色・発色・輝度・透明感、艶などの視覚、ラベンダーやレモンなどの香りを楽しめる嗅覚、擬似エンボス・点字印刷など凹凸感や滑る滑らないの触覚など。
お菓子などに使う食紅や食用油で作った可食用インキもあります。ケーキやクッキーなどに印刷されているアレです。聴覚は電子ペンや電子端末などの機械とインキが連携することで音や声の再生ができます。
インキは練り物だからこそ、その中に様々な要素を入れることができます。さまざまなインキを使いこなし、デザインや機能性で差をつける印刷物に価値を付加してください。
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最近、ある印刷会社の営業の方がこんなことをおっしゃっていました。
「最近、納期が短い上に、変更が多くて困っています。発注側の担当者に制作の知識やノウハウが少なく、無理難題…というか、仕様変更を気軽に言ってくるのです」
得意先と打ち合わせをしながら仕様を決めていく過程、あるいは確認する場面こそ、「営業パーソンの腕の見せドコロ」と言えます。
・印刷物発注(受注)時のチェックポイントを整理してお伝えする
・変更によって、どれくらいのコストアップになるか、分かりやすくお伝えする
とはいえ、自力で解決するには困難な場合もあるでしょう。
ご自分の周りにいる、
プリンティングコーディネータ や、協力会社、資材メーカーの担当者などに聞いてみることをオススメします。
当社はインキメーカーです。
印刷トラブルの回避になるよう、「UV印刷トラブル問答」というサイトを設けております。
http://www.tk-toka.co.jp/product/ink/uv/uv_troubleshooting/index.html
例えば
「インキの過乳化によって硬化不良が発生した」
そんなときは、湿し水やインキの過多を疑ってみてください。インキ中に取り込まれた湿し水もインキ硬化の阻害要因になります。特に絵柄が少ない場合や非吸収紙印刷で起きやすいこともあります。
UVオフセット印刷がメインですが、私共が今まで経験したUVインキ印刷に関係するさまざまなトラブル、事故について、その原因や対策についてまとめました。
トラブル集に記載してある事項は一例であり、トラブル解消を確約するものではありませんが、事故再発防止、皆様のお仕事の一助になるよう、日々更新しております。
(株式会社T&K TOKA 営業本部 販売管理課 神谷 紀秀)
●関連セミナー
プリンティングコーディネータ養成講座
http://www.jagat.jp/content/view/4128/380/
10/23(水)「抑えておきたい印刷インキのバリエーション」
当社社員が「知ってるようで知らないインキのアレコレ」お話します。
サンプルをご覧いただきながら、皆さまのお仕事に役立てていただける実践的な講座にしたいと思います。
ぜひ、ご参加ください。