本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
pageは最新技術の展示と、40本ものカンファレンス・セミナーを通して印刷メディアビジネスの方向性を示すイベントだ。自分に合ったセッションを選んで2014年度の印刷ビジネスの方向性を掴むようにしたい。
■pageのセッション数は世界最大級
世界の代表的な印刷機材展にはdrupa(独)、 PRINT (米)、IPEX(英)、 IGAS(日)、 China
Print(中)があるが、pageのセッション開催数は40本以上と世界最大級である。pageに来場される方の多くは、自分や会社にとって興味ある
テーマを選んで受講、多くの方がカンファレンスやセミナー参加を通じて、印刷ビジネスのトレンドや最新情報、識者の見方、あるいは名刺交換を通じた人脈な
ど、自分が必要としていたものを得る。
■印刷ビジネスの将来を考えるために、まだ見ぬ答えを探すために
カンファレンスとは、文字通り会議とか協議のことだ。まだ答えのないテーマを取り上げ、複数のスピーカーが、それぞれの立場から可能性や将来性、あるいは採算性や実用性などについて議論を繰り広げる。たとえばpage2014の場合、印刷通販の有用性、2014年の印刷市場予測、地域活性ビジネスの組み立て方、売れるパッケージとはといったテーマを取り上げ、各界の第一人者がそれぞれ自分の考え方を述べて議論する。
■カンファレンスは自分の考えを評価する好機
こうしたカンファレンスは、自分の考えをアジャストする好機になる。自分の考えはあるとして、それぞれのスピーカーはそのテーマをどう考えているのか、自
分の考え方との違いは何か。将来の不透明性が濃い時代になっていくほど、未知の市場、未確立の技術、進化するメディア、こうした答えのない将来を議論する
ことの価値は必然的に高まっていく。不確定な将来を整理していくことは、より高い価値を生み、よりビジネスの成長と発展につながることだ。
■カンファレンスは自分なりの真に価値ある情報を求める場
カンファレンスはライブであるだけに、往々にしてその進行は予想がつきにくい。それでも、同じテーマを重視する人たちが集まれば、より深い議論を期待でき
る。クローズドな空間であり、全てが記録されるわけでないから、ライブならではのオフレコで「ここだけの話」に発展していく場合も少なくない。真に価値あ
る情報とは、(多くの人にまだ)知られていない情報であり、質問時間や講師との名刺交換などの機会も、積極的に活かして価値ある情報を引き出すスタンスで
臨みたい。
■21カンファレンスに70人以上のスピーカーを各界から招聘
page2014では、21カンファレンスに70人以上のスピーカーが登壇する。先進的な印刷会社の方が多く登壇するのはもちろん、アマゾンジャパン・小学館・集英社などコンテンツ系の方、Google、SmartNewsなど先端IT系の方、花王やふくやなど事業会社の方、全国で地域活性ビジネスに取り組む方、ブックオンデマンド・小ロット・コンテンツ管理・3Dなど、豊富なテーマに関する各界の第一人者が集結する。
■充実の5カテゴリ・21本から自分に合ったセッションを探そう
カンファレンスは、基調講演(3本) 、グラフィックスカテゴリ(6本)、クロスメディアカテゴリ(4本)、ビジネスカテゴリ(5本)、マーケティングカテゴリ(3本)の計5カテゴリ合計21本から構成されている。また、本稿では詳しく紹介できていないが同時に20本近い数のセミナーも開催される。2014年2月5日から3日間に渡って開催されるpage2014カンファレンスとセミナーに、興味深いテーマはあるだろうか。まずは探してみよう。
(JAGAT 研究調査部 藤井建人)