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page2014が池袋サンシャインシティで始まった。オープンと共に開催された基調講演1「印刷通販最前線」では140名のオーディエンスを集め、熱気あふれるカンファレンスとなった。
基調講演「印刷通販最前線」は副題に印刷通販に学ぶ。印刷通販を活用する。としているように印刷業界にとってその存在なしには印刷業が成り立たなくなって来ている状況を、鹿児島を本社としながら、完全に全国区のビジネス展開に成功した「プリントネット」、関西を基盤に印刷会社のBPO展開(仲間仕事的お助けマン=サービスビューロー)から印刷通販に向かおうとしている北東工業(プリントビズ)、新潟にいながら独自技術を売りに独自の地位を築いた吉田印刷所の三社に大いに語っていただいた。
どういう宣伝をしたら成功するのか?どうしたら成功するのか?いくらくらいかかるのか?という基本的な質問にも答えていただいたのだが、やっぱりそう容易く成功は難しいというところであった。
一億円稼ぐのにはいくらかかる?の質問には一億円稼ぐためには最低でも一億円かかるということが本音らしい。もう少し正確に言えば5,000万円稼ぐためにも一億円はかかるということである。要はいかにリピートを増やすかというのがポイントで、それに成功しない限り成功は程遠いということであった。独自のアピールポイントが無い限り、一億円くらいの宣伝費は最低でも必要ということである。
吉田印刷の場合は「乾燥促進印刷」という独自技術で薄紙の印刷で大きなアドバンテージをアピールしてビジネスしている。要するに宣伝・仕組み・技術力の三位一体というか、そのバランスをどうやるかというのが、ビジネス上のポイントのようである。
(JAGAT 研究調査部長 郡司秀明)