JAGAT Japan Association of Graphic arts Technology


本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

動画広告市場の拡大と新ビジネスの可能性

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2014年は動画元年と言われる。Youtube、ニコニコ動画などの普及がより進んだことや、ユーザーが手軽に動画を視聴し、共有できる環境が整ったこと、さらに動画制作のハードルが下がり商品説明のムービーやサイトへ誘導する動画など企業の活用が拡がったことが要因として挙げられる。調査会社によると、2013年の動画市場規模は132億円で前年から3倍増、2017年には640億円にまで拡大する見込みであり、非常に有望な市場である(→参考)。

市場の拡大に伴い注目されているのが、動画を使った広告、そして配信のしくみであるアドネットワークの存在だ。いままでバラバラに出稿していた動画広告を効率的に配信できるしくみができたことで、より多くの動画広告が流通するようになった。広告主側をサポートするしくみをDSP(Demand Side Platform)と呼ぶ。米動画DSP大手TubeMogul(チューブモーグル)の日本法人チューブモーグルジャパンは2013年より本格的に国内サービスを開始、多くの国内大手企業と業務提携するなど存在感を増している。2014年は、動画広告を目にする機会が増えていくだろう。

  新しいビジネスは、どこに眠っているか

動画広告市場が拡大することで、印刷会社のチャンスはどこにあるのか。

ひとつはコンテンツ制作だ。販促物から映像制作まで手掛ける相互がよい例である(→関連記事)。印刷物用の素材として写真を撮影したり、写真と一緒にムービーを撮影するなど、動画コンテンツ制作にもっとも近い位置にいるのは大きな強みである。

もうひとつは、コンテンツの運用である。Youtube広告の管理やアドネットワークの運用、ログ管理など、サービスへの理解やノウハウ、細やかな対応などが求められる分野は、コンテンツの制作から運用までまとめて受託できる可能性もある。

そこで本セミナーでは、立ち上がりつつある動画広告業界における新たなビジネス機会を探るため、3社に話を伺う。動画広告を専門に扱うチューブモーグルからは、アドネットワークの仕組みと海外での市場、活用事例などを、2013年11月に動画広告への本格参入を表明したヤフージャパンからは、今後の戦略と方向性を伺う。さらに実際の制作事例として数々の動画広告コンテンツを手掛けるムービーインパクトに制作プロセスやコツ、事例を聞く。

新たなビジネスを考えるうえで、彼らの話はぜひ聞いておきたい。

開催日程・開催時間

2014年06月06日(金) 14:00-16:20(受付開始:13:30より)

詳細

オンライン動画広告事例紹介(14:00-14:40)
株式会社チューブモーグル 代表取締役兼CEO
狩野 昌央氏

【お話いただく内容】
1)オンライン動画広告とは?
日本でもいよいよ始まったオンライン動画広告。オンライン動画広告とは何かを事例を紹介しながら紹介。
2)印刷業界における動画広告活用可能性
某チラシ印刷会社からTubeMogulにあった相談とその内容の概要を紹介。
広告の手法が変わりつつある今、印刷業界がオンライン動画広告へ市場参入するチャンス
上記を踏まえたアイデアの共有と実現可否の討議

【狩野氏略歴】石油専門商社や大手総合商社において営業を担当後、1986年にソフトバンクに入社。ネットワーク部門設立や事業化推進に携わり、ネットワーク事業部門の統括マネージャーとなる。その後、日本ワードパーフェクト日本支社長に就任。ノベル(株)による吸収合併後は、アプリケーション事業部長および営業第一部部長を歴任。1996年マカフィー(株)代表取締役。1999年ネットレイティングス(株)(現Nielsen Japan)代表取締役CEO。同社を退職後、2012年TubeMogul Japanを発起設立。

Yahoo! JAPANが考えるビデオ広告の価値とこれから(14:40-15:20)
ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 
マーケティングイノベーション室 室長

友澤 大輔氏

スマートフォン、タブレットなどデバイスの進化は、テレビの在り方に影響を与え、テレビやインターネットをマーケティングに活用する企業は、テレビCM、インターネット広告、ビデオ広告の効果的な活用に関心を高めている。Yahoo! JAPANは無料動画サービスのGyaO!を開始以来、ビデオ広告を提供し続け、その知見を蓄積し、また、映画から投稿動画まで映像を紹介するYahoo!映像トピックスを展開する媒体社の立場からも動画視聴に関する傾向をとらえている。これらをもとに、映像と音声による豊かな表現が可能であり、情報伝達量が圧倒的に多いビデオ広告がもつ価値や可能性を考察し、今後目指すべく世界観をお話しする。
【お話いただく内容】
1)デバイスの進化、テクノロジーの発展とビデオ広告
2)Yahoo! JAPANおよびGyaO!とビデオ広告
3)Yahoo! JAPANが考えるビデオ広告の役割と価値
4)Yahoo! JAPANが目指すビデオ広告の世界観

【友澤氏略歴】2012年7月ヤフー株式会社に入社。デジタル技術とYahoo! JAPANのアセットを最大限に活用した新しいマーケティング手法を、「広告主 Yahoo! JAPAN」として積極推進する組織を担当。近年は「ユーザーファースト テレビとスマホの視線争奪戦を生き抜くマーケティング思想」を出版。各種啓蒙活動などに取り組む。日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 ビックデータ委員会 委員長


動画広告コンテンツの特徴と制作事例(15:30-16:10)
株式会社ムービーインパクト 代表取締役・ディレクター
神酒 大亮氏

【お話いただく内容】
1)話題の動画広告「TrueView」とは?
2)動画広告の実例
3)制作の流れ
4)動画広告を安く作る方法

【神酒氏略歴】映画監督、テレビ番組制作、TVCFディレクターなどを務め、2006年、動画共有サイトYouTubeで「勝手広告」と題した映像作品を制作発表。
2008年、Web専門の映像制作会社、株式会社ムービーインパクトを設立。1本の動画で260万回以上視聴されるなど、実績多数。

申込要項

<会場>

日本印刷技術協会 3Fセミナールーム
(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)


<参加費>

一般/JAGAT会員:10,800円(税込)
クロスメディア研究会会員:無料


<要項>

※お申込は、JAGAT Web会員の登録が必要です(無料)
新規Web会員登録はこちら

参加申し込み(ショッピングカートへ移動します。)

[有料] 一般の方はこちら
[無料] クロスメディア研究会会員はこちら

FAXからの参加お申込み

申込書をプリントして必要事項をご記入の上、 FAX(03-3384-3216)にてお申し込みください。
(クロスメディア研究会メンバーの方は、別途送付の専用申込み用紙をご利用ください)

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PDF版の案内は
こちらから
  • 口座名:(社)日本印刷技術協会
  • 口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

 

■ 問い合わせ先
内容に関して
研究調査部 クロスメディア研究会担当   電話:03-3384-3113(直通)

お申し込み及びお支払に関して
管理部 電話:03-5385-7185(直通)

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