本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
2012年に本格化した電子書籍の配信事業は、市場拡大期に入りつつある。これまで進まなかった出版物の電子化や、権利保護などの制度整備も徐々に進み始めている。また、雑誌の電子配信も、デジタルバンドルが雑誌販売に好影響を及ぼす事例が報告され、出版社の関心を集め始めた。
一方で、業界3位の大阪屋は56億円にのぼる債務超過が明らかになるなど、取次システムの行き詰まりはさらに明らかとなり、取次システムに依存しない流通・取引への試行も始まっている。そんな出版業界の最新動向を報告する。
文化通信社の星野氏から出版市場および電子書籍ビジネスにおける出版社の動き、デバイスの情報、取次や書店のモデルについて語っていただく。続いて、学研グループのデジタル事業戦略会社ブックビヨンドより、紙の書籍と電子書籍の新刊同時配信(サイマル配信)体制の構築事例を紹介。またIT企業のDeNAが「マンガボックス」で出版ビジネスに参入した背景や課金の仕組み、今後の方向について解説する。
2014年07月08日(火) 14:00~17:20(受付は13:30より)
14:00-15:00 「出版業界における電子書籍・雑誌の動向と産業構造転換への取り組み」
(1)拡大する電子書籍市場
(2)出版権制度改正と書誌情報整備などの動き
(3)書店で電子書籍が売れるのか? 一極集中への懸念と対応
(4)大阪屋債務超過の背景と今後
(5)新たな仕組み作りは進むのか
星野氏略歴:日本出版学会理事・事務局長。出版流通、再販制度問題、電子出版、流通EDIなど、出版産業の変化を精力的に取材し続けている。共著に『オンライン書店の可能性を探る―書籍流通はどう変わるか』、『出版メディア入門』、『読書と図書館』など。
15:10-16:00 「紙と電子書籍新刊同時配信の本格運用」
2013年10月設立の(株)ブックビヨンドは、学研グループのデジタル事業戦略会社であり、「本」というコンテンツ価値の最大化を事業ミッションとしている。今回は、中央精版印刷と取り組んだ紙と電子の新刊同時配信体制を中心に、ブックビヨンドが目指す新しい「Publishing」の形について解説する。
(1)学研のデジタル化の流れ
(2)電子書籍ストア「BookBeyond」の設立背景とサービス内容について
(3)紙と電子書籍の新刊同時配信体制構築のポイント
(4)EPUBデータと同時に進行する書誌情報作成のフロー
(5)今後の展開、事業方針
織田氏略歴:1960年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1983年、株式会社学習研究社入社。編集者として、雑誌編集および書籍編集業務に従事。2010年、株式会社学研パブリッシング取締役。2013年10月、株式会社ブックビヨンド代表取締役兼株式会社学研ホールディングスデジタル事業本部本部長。
16:10-17:00 「マンガボックスのビジネスモデル」
(1)マンガボックスとは?
(2)DeNAがマンガに参入した理由とは?
(3)マンガボックスのビジネスモデルとは?
(4)IT企業が考える今後のマンガビジネス/出版ビジネスとは?
川崎氏略歴:A.T. Kearneyでは消費財・メディア業界中心に新規事業戦略や全社戦略、マーケ戦略のプロジェクトに参画。DeNAに転職後は一貫して新規事業の立案に携わり、マンガボックスでは立ち上げ当初からプロジェクトオーナーを務める。
<会場>
日本印刷技術協会 3Fセミナールーム
(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)
<参加費>
JAGAT会員・一般 16,200円
プリンティング・マーケティング研究会会員 3名まで無料
<要項>
※お申込は、JAGAT Web会員の登録が必要です(無料)
新規Web会員登録はこちら
参加申し込み(ショッピングカートへ移動します。)
[有料]
一般/JAGAT会員はこちら
[無料]
プリンティング・マーケティング研究会会員はこちら
【FAXでのお申込み】
こちらの申込書を出力して、FAX(03-3384-3216)にて申し込みください。
プリンティング・マーケティング研究会メンバーの方は別途送付しておりますメンバー用の申し込み用紙をご利用ください。
■参加費振込先
参加費は、下記口座にセミナー開催日までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。 代わりの方のご出席をお願いします。
■問い合わせ先
内容に関して
プリンティング・マーケティング研究会担当 電話:03-3384-3113(直通)
お申し込み及びお支払に関して
管理部 販売管理 電話:03-5385-7185(直通)