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凸版印刷/嵐山町に流通加工専門の新工場を建設

凸版印刷株式会社はこのたび、充填事業の関東における拠点として、100%子会社である凸版物流株式会社の新工場を埼玉県嵐山町に建設します。
 凸版印刷は従来、関西、西日本地区を拠点として充填事業を行ってきましたが、今回の工場建設を機に、本格的な事業展開を幅広い地域を対象に行っていく予定です。

 凸版印刷では、パッケージ関連事業として、軟包装材、紙器、プラスチック容器、段ボールといった包装材の製造から充填包装機の開発・製造、包装材への充填にいたるまで、幅広いビジネス展開を行っています。その中で凸版物流は、セット梱包、贈答用コントラクト、充填作業等の流通加工の事業を行っています。
 今回建設する新工場は、食品充填の工場として衛生面での環境を重視し、HACCP(*)に対応したものとするとともに、FA化や自動倉庫を中心とした省人化、効率化を目指した工場とする計画を立てています。
 この工場の建設において、凸版印刷で製造している紙製液体容器(EPパック)、軟包装材、プラスチック容器への食品充填体制の充実を図ることにより、食品業界の包装材の製造から充填、保管、輸送まで一貫した得意先の幅広い要求に対応できる体制が整うことになります。
 今回の工場建設に充てる投資額としては20億円を予定しており、工場完成後は、20億円規模の売上を予定しています。


<新工場の概要>
   名  称 : 凸版物流(株)嵐山加工センター(仮称)
   住  所 : 埼玉県比企郡嵐山町花見台6−2(嵐山花見台工業団地内)
   敷地面積 : 53,733m2
   対応業種 : 流通加工業
   構造規模 : SRC造(一部S造)地上4階建(一部中2階)
   外部仕様 : 外壁:ALC版アクリル吹付タイル
   屋  根 : 折版葺(一部RC)
   建物面積 : 3,837m2
   延床面積 : 14,535m2
   工  期 : 着工:平成11年9月〜
   完  成 : 平成12年8月(予定)
   投 資 額 : 20億円(予定)

以上



  *HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point):
  原料の調達から食品が消費者に渡るまでの工程で起こり得る生物的、化学的、物理的なあらゆる危害の可能性を予測し、その発生を防ぐために重要な管理点を監視し、記録に残す衛生管理手法。宇宙食の安全を確保するためにアメリカで考案された。HACCPは、施設や設備の基準を規定したものではないが、現実に施設・設備が一定の条件を満足しなければ実行は不可能であり、クリーンルーム技術や気温・温熱解析技術、洗浄システムなどの建築技術を取り入れた施設の建設が必要となる。


■補足資料

<凸版物流(株)の概要>
   本   店 : 東京都台東区台東一丁目5番1号
   本社所在地 : 埼玉県川口市弥平町4−3−1
   資 本 金 : 2億1千万円
   代表取締役 : 亀山 吉男
   従 業 員 : 565名

一般貨物自動車運送事業
貨物自動車運送取扱事業
倉庫業
保険募集代理業
通信機器の販売代理業
仕分、梱包、包装、発送業務の請負
化粧品等の小分け包装
食品の製造、充填加工及び販売
酒類の充填加工及び販売
その他これらに関する業務

1999/08/09 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会