中国の大連市でDTPエキスパート試験を実施するための教育がスタートしていることは、JAGATのホームページ等で案内している通りだが、今回はその中間イベントとして電塾の協力を得て「大連電塾for DTPエキスパート」を開催した。その報告を簡単に行うが、電塾とはデジタルカメラマンの勉強会である。大量のビジュアルがあるのでビジュアル中心で雰囲気を味わっていただきたい。また詳細報告は後日プリンターズサークルやJAGAT info等で報告する。
基本的なイベントとしてはDTP講習を受けている講習生に日本の印刷物レベルを直に体験してもらうことを主目的に、企画、デジタルカメラ撮影、デザイン工程、印刷工程の一貫したワークフローを体感してもらおうという企画だ。電塾早川塾長(デジタルカメラマン代表)、APA関西支部長でもあるBOCO塚本氏(カメラマン)、今回の大連プロジェクトのメンバーでもある大里浩二氏(アートディレクター)にJAGATの郡司(印刷代表)が加わって実践的セミナーを行った。その場で撮影からデザイン制作、出力までやって見せたのだから、日本でやってもかなりのインパクトはあったはずである。受講生それぞれに思い出深いイベントだったようで主催側としてもやりがいのあるセミナーだった。
また準備から実行まで国際的な協力の下行われ、つくづく世界は狭くなったものだと痛感した次第である。特に富士フイルム(China)の王正氏の日本語が余りに流暢なのを見込んで手伝っていただいていたのだが、何と千葉大学の後輩ということが判明し、全面的に協力いただくこととなった。その他国際的な協力に心よりイベントは大成功を収めることが出来た。心より御礼申し上げたい。
●9月3日(大連ラマダホテル 九州華美達飯店)
第一日目 実践ワークフローセミナー
13:00-13:15 | 挨拶 |
13:15-13:55 | 早川塾長基調講演 |
14:00-15:00 | デジカメ撮影(BOCO塚本氏) |
15:00-15:10 | 休憩 |
15:10-16:00 | デザイン初歩(大里浩二氏) |
16:35-16:50 | RGB to CMYKの実務(郡司) |
16:50-17:10 | デザイン完成 |
17:10-17:35 | 出力(A2ポスター) |
出力中に協力企業からのプレゼン | |
17:35-17:45 | 閉会挨拶 |
1.セミナー風景
中国語の横断幕が無ければ日本の電塾セミナーと同じ
2.早川塾長基調講演
日本のデジタル事情について塾長大いに語る。
3.室内モデル撮影
BOCOさんがリキを入れての撮影
4.王さん大活躍
世の中は狭いもの。なんと郡司の後輩でした。二日間大活躍でした。
5.大里氏デザイン講義
企画から制作までの工程とデザインポイントについて解説。
6.郡司CMYK講義
RGB to CMYK変換のポイントとUSM解説
7.モデル室内撮影二人結果
かっちょいいぃ
8.大連ポスター
A2の出力まで持っていきました。
●9月4日(大連電子専門学校)
第二日目 モデル撮影会と撮影実習
午前中はモデル撮影会を実施し、午後はDTP講習受講者によるカメラマン&モデル体験というてんこ盛りのプログラムを何とかやり遂げた。これも中日チームワークの賜物である。その成果物である撮影データとレイアウトデータは大連市にも残しマルチユースできるようにしてある。今後の実習にも活かして行きたい。
午後の実習では自分達のプロフィール用紙を作成するというものである。あらかじめレイアウトパレットは大里氏に用意してもらい、写真を撮影、レタッチ、レイアウトするという実習を行った。生徒だけでなく先生も参加し、全員が童心に帰って撮影を楽しむことが出来た。特に若者の目の輝きには特筆すべきもので、今回のイベントをきっかけとして、彼らが大いに羽ばたいてくれればコレに勝る喜びはない。
09:00-12:30 | 大連市内撮影withモデル |
13:30-14:00 | モニタキャリブレーション説明 |
14:00-14:20 | レイアウトパレット説明(大里浩二氏) |
14:20-15:00 | 撮影&RAW現像説明(阿部充夫氏、王正氏) |
15:00-17:00 | 撮影実習 |
17:00-18:00 | 出力&質疑応答 |
9.外撮影風景
精力的に大連のビューポイントを回りました。
10.モデル室外撮影結果
モダンでもあるし、異国的でも有るし
11.モニター調整実習
SAMSUNGからの実地指導
12.早川塾長指導
塾長の熱のこもった指導
13.BOCOさんの指導
ここに集まっているのは先生集団です
14.講師の深田氏の指導
講習風景
15.生徒たち
みんなで記念撮影
簡単な内容説明だが、本当に充実した内容だったと思っている。長い説明より写真を数多く掲載するのでご覧になっていただきたいと思う。
最後になったが、今回協力していただいた企業に厚く恩礼する次第である。
Special Thanks for:
EPSON、富士フイルム、HP、NIKON、Olympus 、SAMSUNG、TOKISTAR
(2007年9月)
2007/09/11 00:00:00