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印刷会社にも求められているSP力とは


 SPとはセールスプロモーションの略称だが、そもそもセールスプロモーションとは何か。コトラーは「(SPとは)購買行動を誘発する短期的なツールである」と定義している。船井総研の佐久間氏は、要するに「モノ、サービスが効率よく、継続的に売れる仕組みを作ること」と捉えている。

 つまり、SP会社とは制作会社のことではなく、販売支援企業を指す。印刷業界で言えば、印刷製品を単独で売るのでなく、顧客の販売支援の一環として印刷製品を提供するスタンスになる。市場縮小の中で、「チラシだけを受注する」ような単品ビジネスが難しくなることは目に見えている。単に受注した印刷製品の販売なら、価格競争が不可避だからだ。

 あなたのお客様は、「なぜチラシを発注したいと考えたのだろうか?」。そこまで遡って顧客側に立って考えたとき、初めて様々な販売支援策の可能性が見えて、企画から制作、印刷はもちろん、配送までも含めたワンストップサービス受注の道が拓ける。縮小が見えている印刷業界で生き残る方策のひとつは、SPを強く意識した販売支援型企業への転換であろう。

 SPは大きく6つに分類され、その市場は推計方式にもよるが3兆円弱はあるという。このようなSP市場における主要プレーヤー、そのポジショニングマップ、成功しているSP会社事例、伸びているSP会社の共通点、さらには参入へのロードマップはどのようなものか。豊富なデータと資料をもとに、船井総研の佐久間氏に聞く。


2008年9月9日(火)開催セミナー
広告業界の現在と将来展望

 1.広告業界総点検 〜求められるSP力〜
    株式会社 船井総合研究所
    ブランドPRコンサルティングチーム 佐久間俊一 氏

 2.融合時代の広告関連ビジネスの将来
    株式会社 情報通信総合研究所
    マーケティング・ソリューション研究グループ 研究員 仁木孝典 氏

2008/09/04 00:00:00


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