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「ポイントシステムの由来」補足説明

前回「ポイントシステムの由来」について、補足説明する。

1737年にフランスのフールニエが、活字寸法の不統一防止のために提唱した最初のポイント制が「フールニエ式ポイント」である。活字の大きさの単位を「シセロ」に採り、12シセロ=144ポイントに定めた。

その1ポイントは0.01373インチ(0.3478mm)に相当する。シセロとは、ドイツとフランスにおける活字の大きさに対する古い呼称の一つで、12ディドー・ポイントに相当する。

1770年にディドーがこれを改めて、フランスのフート尺(イギリスのフート尺の12.7892インチに相当)の1ライン(1/12インチ)を6ポイントと定めた。したがって1インチは72ポイントに当たり、1ポイントは0.0148インチ(0.3759mm)になる。これを「ディドー式ポイント」という。

他連載記事参照

2000/06/13 00:00:00


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