アドビ システムズ 株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:ジェシー ヤング)は本日、プロフェッショナルから個人ユーザまで、世界中の様々な現場で広く使われているデジタルイメージ編集ソフトウェア、Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)の最新バージョン、Adobe Photoshop 5.5日本語版を発売すると発表しました。Adobe Photoshop 5.5 は、印刷からWebまで、あらゆるメディアのための、高品質な画像作成を行うための統合ソリューションを提供します。Adobe Photoshop 5.5を使えば、最終成果物が紙であっても、Webであっても、最高品質の画像を効率よく作成することができます。
Adobe Photoshopは、紙を中心とする従来のメディアだけではなく、高品質の Web グラフィックをデザインするためのツールとしても多くのユーザから活用されてきました。 Adobe Photoshop 5.5では、急成長するWeb市場からの要求に応えるべく、Web グラフィック作成のための機能を拡張し、小さなファイルサイズでありながら高い品質の Web グラフィックを創り出す最適化機能を追加しました。また、画像のスライス、JavaScriptロールオーバー効果、アニメーション、イメージマップなどのより高度なWeb機能を備えています。また、Adobe Photoshopとの連携を強めたAdobe ImageReady(TM)(アドビ イメージレディ) 2.0日本語版も、同梱のコンポーネントとして提供されます。さらに、Adobe Photoshop 5.5 は識別しにくい境界線を持つ画像を簡単に抽出できる強力なマスキングツールなど、Web だけに限らず、グラフィックを制作するユーザの様々な要望に応える機能を備えています。
価格はオープンプライスで、市場での価格は10万円前後になると予想されます。Macintosh(TM)版、Windows(R)版共に、店頭発売は、1999年9月17日を予定しています。なお、Adobe Photoshop 5.0 日本語版の登録ユーザに対しては、アドビ システムズ 株式会社よりAdobe Photoshop 5.5 日本語版アップグレードパッケージがアドビ直販価格20,000円で提供されます。このアップグレードパッケージは、店頭でも販売されますが、その場合の店頭価格はオープン価格です。また、Adobe Photoshop 4.0J 以前のユーザには25,000円で、アップグレードパッケージが提供されます。こちらはアドビ システムズからの直接販売のみとなります。また、今回Adobe ImageReady 2.0日本語版が同梱されたことにより、今後Adobe ImageReadyは単独パッケージでは提供されません。
Adobe Photoshopは、現在Webグラフィック作成に最もよく使われているソフトウェアです。バージョン 5.5では、さらに高度なWeb機能を提供するAdobe ImageReady 2.0日本語版を同梱しました。Webグラフィック機能を大幅に拡張し、また、マスキングなどの従来のクリエイティブツールも強化することで、Webと印刷の両分野で、プロフェッショナルレベルの高品質なグラフィックを、効率よく作成するための機能をバランスよく提供します。
Adobe Photoshop 5.5日本語版の特徴
高品質なWebグラフィック作成機能:Webグラフィックの最適化
近年 Web グラフィックの需要は高まり、Web 画像を作成するユーザの多くが、そのデザインツールとしてAdobe Photoshopを活用しています。Adobe Photoshop 5.5日本語版 では Web グラフィック作成のための機能を拡張し、デザインのみならず、Webグラフィックのサイズと品質のバランスを取るための最適化処理に必要な機能を追加しました。また、JavaScript ロールオーバー効果やアニメーション、イメージマップなど、インタラクティブな Web グラフィックを作成するために必要なツールをすべて装備しています。様々なサイトを最小限の時間と労力で、デザインしメンテナンスでき、かつ統合性に優れて分かりやすく、しかも制作の立場に立ったツールが求められています。Adobe Photoshop 5.5 日本語版なら、どのようなWeb グラフィックの作成も、強力で柔軟性ある機能でサポートします。
Adobe Photoshopの新しい「Web 用に保存」ウィンドウでは、画像品質をプレビューしながら圧縮の設定や微調整ができ、ファイルサイズと品質とのバランスを図ることができます。またこのウィンドウには、カラーパレットやブラウザディザのプレビュー表示など、多彩なコントロール機能があります。さらに「Web用に保存」ウインドウ内で設定できるすべてのオプションは、Adobe ImageReady 2.0でも設定可能です。
2アップ、または4アッププレビュー画面上で元画像と最適化した画像とを比較して圧縮の設定に関する微妙な調整を行い、品質とファイルサイズとの最適なバランスを図ることができます。元画像と最適化された画像の両方を見開きの2アップ表示で、または元画像と3種類の異なる設定で最適化された画像を4アップ表示で比較することができます。適用されている圧縮設定、ファイルサイズ、選択されているモデムスピードを使用した場合のダウンロード所要時間が各画像の下に表示されます。
最適化方法の設定
画像の最適化のためにGIF 、 JPEG 、 PNG-8および PNG-24フォーマットを指定することができます。Adobe Photoshop 5.5 日本語版では、そのまま適用できる圧縮設定のセット値のメニューも装備されています。例えば、GIFの場合、既に作成してある設定オプションセットの中から色数が 32色、64色、または128色のもの、またディザリングの有無などを選択することができます。また、ユーザが圧縮設定をカスタマイズし、名前を付けてこのメニューに追加することも可能です。
Lossy (非可逆圧縮)GIF機能
GIFファイルの圧縮における画質の劣化量をコントロールし、画質劣化を最小限に抑えながら通常より10%から50%小さいファイルを作ることができます。
サイズの小さいファイルでの高度なカラーコントロール
GIFまたはPNG-8画像に含まれるカラーの数を最小限に抑えることができます。カラーテーブルを使って、任意のカラーをWebセーフカラーとして追加したり、テーブルから削除したり、テーブルを編集したり、カラーをロックしたり、Web セーフカラーにシフトしたりすることができます。また、ブラウザの種類や OS の違いによって8ビット画像がどのように表示されるかをプレビューすることも可能です。
高品質なWebグラフィック作成機能:インタラクティブな Web グラフィックデザイン
Adobe ImageReady 2.0日本語版とのシームレスなワークフロー
Adobe Photoshop 5.5日本語版とAdobe ImageReady 2.0 日本語版のどちらかのプログラムを使用中、ツールボックス内のアプリケーション起動ボタンをクリックすれば、一方のプログラムから他方のプログラムに瞬時に切り替えることができます。また、ファイルを両プログラム間で移動しても、レイヤー、レイヤー効果、文字、ロールオーバー効果、アニメーション設定、及びその他すべてのファイル属性はそのまま保持され、さらに、一方のプログラムで行った変更は他方のプログラムでもヒストリーとして保持されるため、簡単に操作の取り消し、やり直しを行うことができます。そのため、Webグラフィック作成中のどの作業過程においても必要な画像編集を行うことができるので、より柔軟かつ効率的に作業を行うことができます。なお、インストールはひとつのインストーラーで可能になっており、Web機能が必要でないユーザにはAdobe ImageReady 2.0 日本語版をインストール時に選択しないカスタムインストールを行うことができます。
ユーザ定義のスライスを作成するスライスツール
Adobe ImageReady 2.0 日本語版では、スライスツールを使って画像の上に長方形をマウスでドラッグすることによってユーザ定義のスライスを作成することができます。Adobe ImageReady 2.0 日本語版はその際、必要に応じてスライスを自動設定し、最終的なHTMLファイルと画像を再編成するためのテーブルコードを作成します。画像スライスの表示・非表示を行ったり、ユーザ定義スライスを選択して異なる最適化設定を適用したり、Alt タグを指定したりするための様々な機能が用意されています。
HTMLの自動更新
画像を編集すると、スライスされた画像の HTMLコードが自動的に更新されます。Adobe ImageReady 2.0日本語版 は、後で検出しやすいように、HTMLファイルの始めと終わりにコメントを埋め込みます。そのため、HTMLコードがより複雑なHTMLファイルへコピーされていた場合でも該当するコードを検出し、変更することができます。
JavaScript ロールオーバー効果
この機能を利用すると、JavaScriptのコード記述をマスターしなくても複雑な JavaScript ロールオーバー効果を作成できます。例えば、画像の特定の部分をクリックしたり、その上でマウスボタンを押しつづけたり、その上をマウスが通過したりした時にその部分に変化を生じさせてみることができます。画像内のある部分でボタンをクリックすると画像の別の部分が変化する、という設定も簡単に行えます。
アニメーションのコントロール
最適化され、ファイルサイズが小さく高品質なアニメーション GIF ファイルを作ることができます。アニメーションを作成するには、Adobe Illustrator(R) やAdobe Photoshopなどのレイヤー化されたファイルを開き、新しいフレームを作成するか、またはレイヤーを編集します。アニメーションでは各レイヤーはそれぞれ別個のオブジェクトとして扱われます。実際のピクセルに対する変更は全フレームに適用されますが、表示/非表示や、移動、不透明度やレイヤー効果の適用などのレイヤーに対する設定はフレーム毎に適用することができます。
レイヤー効果
ワンステップでドロップシャドウ、ベベル、光彩(内側・外側)、その他のライブ効果をレイヤーに適用することができます。新しいレイヤー効果には、単色での塗りつぶし(Adobe PhotoshopとAdobe ImageReady)、パターン、グラデーションでの塗りつぶし(Adobe ImageReady)があります。また、Adobe ImageReady 2.0 日本語版 はカスタマイズしたレイヤー効果をスタイルとして保存し、再利用することができます。
文字ツール
文字ツールのオプションやアンチエイリアスの選択肢を変えて、文字のアウトラインを微調整することができます。太字、斜体、下線(横書きのみ)などのスタイルがサポートされていないフォントにもそれらのスタイルを人工的に適用することが可能です。また、Adobe ImageReady 2.0 日本語版では画像の上に文字を直接入力することができるようになりました。
Adobe GoLiveとの連携
Photoshop 5.5ハ日本語版で書き出したHTMLファイルを、アドビのプロフェッショナル向けWebデザインソフト、Adobe GoLive 4.0日本語版で編集することができます。また、Adobe GoLive 4.0日本語版への切り替えもワンタッチで行うことができます。
創造性を拡げる新機能:新しいクリエイティブツール
マジック消しゴムツール
マウスクリック一つでレイヤー内の任意の部分を削除して透明化することができます。また、削除する対象として、同様の値を持つレイヤー内のすべてのピクセルを指定することも、同様の値を持ち、かつ隣接するものだけを指定することもできます。
背景消しゴムツール
画像の上でマウスをドラッグすることによって一挙に背景を削除し、透明部分を作成します。エッジのピクセルから背景色の色合いを取り除いて部分的に透明にすることにより、別の背景色上へ移動してもきれいに合成することができます。
イメージ抽出コマンド
オブジェクトの境界が入り組んでいたり、細かかったり、識別しにくい場合、イメージ抽出コマンドを使うと正確にマスキングすることができます。背景消しゴムツールと同様に、イメージ抽出コマンドは抽出対象画像の境界に残る背景色の色合いを取り除くので、異なる背景に対してハローイングなしで配置できます。
アートヒストリーブラシ
アートヒストリーブラシは、カンバスに絵筆を使ってペイントするような感覚でソースとして指定した画像のデータを設定したスタイルでペイントできるツールです。ブラシサイズ、正確さ、許容度、ストロークスタイルなどの設定で、スタイルを指定することができます。このアートヒストリーブラシを利用すれば、色指定や細かいストロークの指定をしなくても簡単にペイントしたような描画効果を出すことができます。
コンタクトシート
自動的に作成できるコンタクトシートで画像の提示方法や共有方法を合理化できます。画像フォルダをキャプション付きのコンタクトシートに変更したり、ページ上に同じ画像を複数枚、サイズを変えて並べたり、Web ページで画像を公開する際にフォルダ内画像をブラウザで見られるギャラリーとしてアレンジし、各画像へのリンクが張られているサムネールを目次ページとして作成することができます。
Adobe Photoshop 5.5日本語版に必要なシステム構成は以下の通りです。
Macintosh版
・ Power PC
・ Apple漢字Talk7.6以降、MacOS 8日本語版
・ 64MB以上のRAM(Adobe Photoshopのみ。96MB推奨)
32MB以上のRAM(Adobe ImageReadyのみ)
96MB以上のRAM(両アプリケーション)
・ 100MB以上空き容量のあるHD(Adobe Photoshopのみ)
80MB以上空き容量のあるHD(Adobe ImageReadyのみ)
130MB以上空き容量のあるHD(両アプリケーション)
・ 8bit以上のディスプレイアダプタ(24bit推奨)
・ CD-ROMドライブ
・ カラーモニタ
・ サウンドカード(インタラクティブチュートリアル再生に使用)
Windows版
・ Pentiumまたは100%互換のプロセッサ
・ Windows 95/98日本語版またはWindows NT 4.0日本語版
・ 64MB以上のRAM(Adobe Photoshopのみ。96MB推奨)
32MB以上のRAM(Adobe ImageReadyのみ)
96MB以上のRAM(両アプリケーション)
・ 100MB以上空き容量のあるHD(Adobe Photoshopのみ)
80MB以上空き容量のあるHD(Adobe ImageReadyのみ)
130MB以上空き容量のあるHD(両アプリケーション)
・ 8bit以上のディスプレイアダプタ(24bit推奨)
・ CD-ROMドライブ
・ カラーモニタ
・ サウンドカード(インタラクティブチュートリアル再生に使用)
<お問い合わせ先>
アドビ カスタマ−インフォメーションセンター
03-5350-0407
アドビ システムズ社について
アドビ システムズ社は、1982年に創立された、米国カルフォルニア州サンノゼに本社をおくソフトウェア会社です。これまで、Webおよび印刷、出版分野において定評のある様々なソフトウェアソリューションを提供し、多くの業界賞を受賞してきました。その優れたグラフィックデザイン、イメージング、映像・動画、そしてオーサリングのためのツールは、あらゆるタイプのメディアにおいて豊かで視覚効果あふれるコンテンツの制作、出版、配信を可能にします。アドビの製品は、Webクリエーターやグラフィックデザイナーをはじめ、プロの印刷・出版業界、ドキュメントを多用する官公庁、企業、団体や一般ビジネスユーザ、さらには個人ユーザまで幅広く活用されています。アドビ システムズ社は1998年に、米国を本拠とするパーソナルコンピュータ用ソフトウェア会社中第四位で、年商は10億ドル近くに達しています。現在、全世界で2,400人以上の従業員を擁し、北米、欧州、環太平洋地域、日本そしてラテンアメリカ地域で事業を展開しています。アドビ システムズ 株式会社は同社の日本法人です。詳細な情報は、Webサイト http://www.adobe.co.jp でご覧いただけます。
Adobe、Adobeロゴ、Photoshop, ImageReady, GoLiveはAdobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の商標です。Apple、漢字Talk、Mac OS、Power Macintoshは米国Apple Computer, Inc.の登録商標であり、Macintoshは同社の商標です。Microsoft、WindowsおよびWindows NTは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。その他のすべてのブランド名および製品は個々の所有者の商標または登録商標です。
1999/08/30 00:00:00