近年,印刷機械の高度化やプリプレス工程のデジタル化など,印刷業界は著しいテクノロジーの進歩を遂げました。しかし,こうした印刷機器の高速化,高機能化が進む一方で,印刷の前準備工程においては,未だに人の手作業や単独の機器に頼っているというのが現状ですが,この印刷の前準備(ワンプ・スキットの積み替え作業,板取・反転作業,紙さばき作業,印刷機・フィーダーへのセット作業など)は,熟練を要し,しかも重労働であり,印刷業務の省力化への大きなネックになっていました。そこで,「紙は生き物」の認識に立ちこうした印刷工程のすべての紙処理を徹底的に研究・開発し,同じに人の作業から苦痛を取り除き,紙を女性一人でも扱えるようシステム化したのが「三浦鐵工所」です。このシステムは,印刷業務の効率化・省力化を進めると共に,印刷環境を明るく快適にするなど,印刷会社に大きな利益をもたらします。
このシステムを<ミウラグラフィックシステム>とネーミングし,商品名を「ミュー」に統一します。
「紙処理ステーション」により印刷工場の群管理を。
印刷業務の一層の高速化,効率化にとって,群管理は重要なテーマです。<ミウラグラフィックシステム>では,「紙処理ステーション」において,ワンプむき・スキットなどの白紙揃え作業,板取り・反転揃え作業,検品揃え作業など,工場内のすべての紙処理作業を行い,そこから印刷機への紙の供給,加工部門への搬送をしようというもの。これにより,工場スペースの効率的な使用,フィーダーストップの減少による稼働率の向上,紙処理の軽作業化,作業環境の快適化などさまざまなメリットが生まれます。
MIURA GRAPHIC SYSTEM
・ミューパイルジョガー国際判(反転高積紙揃機)
・ミューマルチリフト(検品・積替リフト)
・ミューペーパージョガー(自走式精密紙揃機)
・ミューユニバーサルテーブル(給紙微調整装置)
・ミューパレット(ピン足台パレット)
・ミューハンドリフト(ハンドトラックリフト)
・ミューキャスターワゴン(ヤレ抜き台)
新製品紹介
<センターパレット方式>
検品・積替リフト「ミューマルチパイルリフト」
常に一定の高さで検品・積み替え作業が行えます。
印刷前の大裁ち工程と,印刷後の検品工程の積み替え機。大裁ち工程では,同リフターのセットが断裁機をはさむ形で連結する。リフターは紙の減分だけ上昇し,パイルは紙の増加分だけ下降するので常に一定の高さで紙の積み替え作業を行うことができる。
特 徴
1. 油圧・空圧等を一切使用しないコンパクトタイプ。油圧リフトのように紙の重さによる下降スピードの変動がないので安全。油漏れ,作動油等の交換も必要ないためメンテナンスがラクで,耐久性にも優れています。
2. レベリングボルト付きで,基礎工事は一切必要ありません。
3. 紙の増減分だけパイルリフターが自動的に上下し,常に一定の高さで紙の積み替えが行えるので,作業者の負担を軽減し,作業時間も短縮できます。
4. 3相200V,0.4kWのみの電源供給で稼働するため,ランニングコストの大幅な削減がはかれます。
5. ハンドトラックリフトが,床を登らずにそのまま入ります。
6. パレットの中央に紙を積むことができます。
7. オプションとして,紙押さえ装置も付けられます。
株式会社 三浦鉄工所
〒110-0012 東京都台東区竜泉3-16-6
Tel:03-3873-7181 Fax:03-3873-7184
1999/09/20 00:00:00