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20期試験実施速報と企業の受験サポート状況

第20期試験実施報告

DTPエキスパートは1994年の第1期以来毎年2回の試験を開催し,先頃実施した試験で20回目となり,10年が経過したことになる。
その第20期試験は8月17日,全国的に梅雨に戻ったかのような陽気の中で行われ,2440人(申請2560人/欠席120人)が受験した。受験者数は昨年8月の第18期に次ぐ人数であり,会場は全国80ヶ所(JAGAT会場6ヶ所・指定講座会場73ヶ所・団体受験会場1ヶ所)に達し,過去最多であった。

20期受験者の顔ぶれ
3年前の13期試験で初めて受験者が2000人を超えて以降,夏期で人数が増え春期で減るという繰り返しで来ているが,今期も忙しい3月での受験を避けた印刷会社の人たちが大勢受験し,東京を除くすべての会場で前期を上回る人数が集まった。企業受験も87社885人と前回から20社も増え,過去最多社数・人数である。
このため,業種別受験者の割合では「印刷」が1581人と全受験者の65%を占めるに至った。
印刷会社の部門別で見てみると「プリプレス」が前期に引き続き最も多く45.7%,次いで「営業」が36.5%,「工務」13.6%,「プレス」3.5%,「総務他」0.7%と続く。
男性は1725人(70.7%),女性は715人(29.3%)で男女比は7:3でほぼ定着しつつあるようだ。今回最も若い受験者は17歳で最高齢は61歳,平均年齢は31.3歳であった。男女とも最も多い年齢層は20代後半だが,40代以降の人も366人と全体の15%いる。

更新試験申請結果
今期の更新対象は4/8/12/16期DTPエキスパートで,1534人が受験申請し,在宅で更新試験問題に取り組んだ。申請率86.6%だが,延期申請をした人を含めると89.2%が更新を希望している。
本試験,更新試験共に合否結果は11月4日に各個人宛に郵送する予定であるが,それに先だって10月中旬に,本試験合格者の受験番号,氏名を当協会のホームページ上で発表する予定である。

企業の受験サポート状況

業界の受験比率が高まるにつれ企業受験申請を利用する企業も増え続けてきたが,会社がどのような受験サポートをしているか,前期合格者にアンケートを採って調査した。
なお,19期合格者649人のうち回答があったのは438人(回答率67.5%)であったが,そのうち業界以外の会社に属する人や個人で受験した人を除く印刷関連企業に勤める307人分の回答をピックアップした。
※調査結果の詳細はこちら

受験に際しての会社からのサポート
「特になし」との回答以外で会社が何らかのサポートしている割合は82.4%で,2年前に15期合格者を対象に実施したアンケート結果と全く同じであった。
しかし,その内容は充実の方向で変化が見られる。受験料の負担は「一部負担」が減り「全額負担」している割合は前回の64%から69%に上がった。「社内勉強会」を受けたのは前回で30%であったのに対し,124人40%と大きく増えた。
また,2年前には1桁のパーセントであった「社外勉強会」が46人15%と増えたのは,指定講座の出張指導などを利用する企業が増えたためと思われる。「その他」の回答の中には'合格した場合のみ全額負担'というケースが8人,'1回目のみ全額負担'と言う人が1人いた。

資格取得後の会社の対応
「特になし」が最も多いのは'DTPエキスパートはプロとしての知識のベース','持っていて当たり前'との観点に立てばうなずける話であろう。
対応として最も多かったのは「一時金の支給」で,最低5,000円から最高100,000円まで金額は様々で,平均すると27,980円である。「資格手当」は少ないところで1,000円,多いところで20,000円で平均5,360円であった。
「その他」の中には'所属部署から商品券の支給'や,'社長主催のご苦労さん会'というのもあった。 (DTPエキスパート認証・登録事務局)

 

(JAGAT info 2003年9月号)

 
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2003/09/08 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会