CTP時代の色校正のデジタル化
CTPが主流になった現在,従来の校正刷りに代わって,インクジェットやレーザなどプリンタ出力紙や網点再現ができるデジタルプルーフによるやり取りが求められている。CTP時代に必要なプルーフ技術や色校正の現状と展望について,コニカミノルタグラフィックイメージングの黒岩氏にお話を伺った。
日本には,海外とは違った独自の色校正の文化や慣習がある。コニカミノルタグラフィックイメージングが2000年,2005年に調査した結果によると,依然として平台校正機または本機を使用して色校を製作しているケースが多い。しかし,印刷会社は,コストや色再現の問題から平台校正で刷りたくはなく,他によい物があれば変更したいという本音がある。ハイエンドDDCP(Direct Digital Color Proof)は,網点が出力できる画像の技術的表現が,オフセット印刷や平台校正刷りに近いため,クライアントや印刷会社に受け入れやすい。
CTPが普及した現在,フルデジタルワークフローを実践するためにも,今後の色校製作はインクジェットプリンタや網点出力タイプDDCP等が両立し,より一層のデジタル化を進めるべきである。
(概要報告はJagat Info 2006年5月号,詳細報告はテキスト&グラフィックス研究会会報 Text & Graphics No.242に掲載しています)
2006/05/04 00:00:00