企画趣旨
国内の印刷ワークフローでは、PDF/X 4 入稿が定着している。PDF/X 4 のメリットの1 つにCMYK とRGBデータを混在できることがある。例えば、CMYK の紙面上にRGB の画像・イラストなどを貼り込んだ状態でPDF/X 4 に書出し、印刷入稿する。RGB 画像のままとすることで、画像修正・補正等の自由度が大きいという利点があり、Web 連携も容易となる。Japan Color 2011 以外の拡張(広色域)CMYK プロファイルを使用することで、デジタル印刷機の能力を引き出し、RGB 画像本来の高品質表現も可能となる。
また、JAGAT の月刊誌『JAGAT Info 』は、2022 年7 月号からフルカラー化を目的としてデジタル印刷に完全移行した。そこでは、下記のようにRGB 混在型PDF 入稿と従来のプリプレス技法の検証も並行して実施している。
①トラッピング&オーバープリントの最適化
「デジタル印刷ではトラッピング・オーバープリント:無しが良好?」
②RGB 画像とロゼッタパターン
「デジタル印刷はディザ網点方式のため、ロゼッタパターンは問題とならない?」
③シャープネス(USM 、スマートシャープ)
「シャープネス活用によりデジタル印刷のさらなる品質向上は可能か?」
今回の研究会では、これらの検証結果の報告と解説を行う。
さらに、11 月に第2 回、page2024 でまとめとしての3 回目を考えている。