日立インターメディックスは、ポスターやカタログなどの商業印刷物を始め、ホームページの企画・制作、DVD・CD-ROM制作、広告関連の企画制作を中心に印刷ビジネスで培ったノウハウをベースに、企業のコミュニケーション活動の効率化を実現している。第3期クロスメディアエキスパート認証試験に合格した印刷メディア本部 技術応用センタDPP応用グループの本間直紀氏にインタビューした。
――現在のお仕事内容をお聞かせください。
本間 データベースを使った自動組版システム、画像データベースのASPサービス、電子カタログ、eBookなどの企画、開発を行っています。 例えばカタログ制作の場合、印刷物としてのカタログを作った後で、同じデータを利用したWeb展開を支援するシステムを開発しています。 そのほかに当社の営業から「こういうことができないか?」と持ち掛けられた時に、提案書を作成し、顧客のところへ営業と同行することもあります。最近では、自動組版プラスWebへの展開、さらにCD-ROMへといった提案書を作ることが多いように感じます。
――クロスメディアエキスパート試験を受けたきっかけをお話ください。
本間 日常の仕事に必要な知識が網羅されていたことと、マーケティングなど自分が知らない分野も入っていたので、その勉強もできるのではと思いました。
――試験勉強はどのようなことをなさっていましたか?
本間 試験対策の本や過去問題がないので、カリキュラムの中から知らない言葉をネットや参考書で調べ、自分のノートを作りました。学生時代の試験勉強のように、書きながら覚えていく……そんな感じです。 論述試験のほうは、勉強というより経験が重要かなという気がしたので、普段の仕事を一つひとつ大切にこなすよう心掛けました。
――試験を受けてみての印象はいかがでしたか?
本間 問題数の多さにびっくりしました。
ギリギリ何とか全部埋めましたが、分からないところはどんどん飛ばしたほうが賢明です。
論述試験に関しては、「手書きでの提案書作り」に不安を覚えました。仕事で提案書作りには慣れていましたが、パソコンでしか作ったことがないからです。字を書くことに慣れていないし、漢字を思い出せない……そんなことが試験中のプレッシャーになりました。
ですが、もともと自分が好きなファッション業界がテーマということもあり、アイデアはすぐに浮かんで、120分間が短く感じるほどずっと書きっぱなしでした。
――今後この資格を御社のビジネスにおいてどう生かせると思いますか?
本間 資格を取ったことで急に何かが変わるわけではありません。受験にあたって勉強したことが少しでも仕事やお客様へのサービスにつながっていければ……と考えています。 現状ではクライアント側から「こうしたい」と言ってくるよりも、自分たちから「こうしたらどうですか?」と提案するほうが多いので、より効率的に情報を使ったアプローチを提案していきたいと考えています。
(プリンターズサークル7月号 特集「顧客の課題を解決するメディア提案」より一部抜粋)
2007/07/28 00:00:00