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クロスメディアビジネス実態調査アンケート集計結果

JAGATクロスメディア研究会では、クロスメディアビジネスに関する情報収集および今後の事業に資するため下記のとおりアンケート調査をおこないました。

調査概要

■調査期間:2007年6月11日〜6月22日(追加期間:7月9日〜7月20日)
■回答者像:[1]実務に携わっており、現場でディレクションする人、[2]企画・営業職
■対象:JAGATのWeb関連セミナー参加企業、広告関連企業ほか2242件(クロスメディア研究会参加企業は除く)
■回収率:4.7%(回答数106件)

[問1]貴社の業種についてお答えください。(○はひとつ)

約4割が印刷・出版、Web専門は5%以下
「印刷関連」が34.9%ともっとも多く、「出版・新聞」とあわせて約4割が紙メディアに携わる業種となっています。「Web制作」は約5%でした。



[問2]貴社の社員数についてお答えください。(○はひとつ)

小規模企業が多数
50名以下の企業が約半数(42.5%)であり、うち約1割が10名未満です。

業種から見ると、デザインに関わる業種(問1で情報サービス業、デザイン、Web制作、広告と回答)で人数規模が小さい企業の割合が多く、3割(30.6%)が「10名未満」となっています。主に紙メディアに関わる業種(問1で印刷関連、出版・新聞と回答)では、「50〜99名」がもっとも多く4割(42.2%)となっています。これは受注する量の差があるためと考えられます。


[問3]貴社で、現在主に手がけているメディアビジネスと、今後力を入れていきたいメディアビジネスは何ですか?(○はいくつでも)

今後はクロスメディア企画に
現在主に手がけているメディアビジネスとして、もっとも多かったのが「Webサイトデザイン・構築」の68.9%でした。Web制作に携わる業種はもちろん、情報サービス業(76.9%)、広告(70.6%)、「印刷関連」(64.9%)と、多くの業種でWebに関わるビジネスをおこなっている状況が見受けられます。
また、今後力を入れていきたいメディアビジネスとしては、クロスメディア企画(複合メディア)が39.6%ともっとも多く、次いで「電子カタログ・電子マニュアル・電子書籍制作」(32.1%)、「モバイルコンテンツ制作」(31.1%)であり、現在もっとも多く手がけているWebサイトデザイン・構築については、今後力を入れていきたいと回答したのは13.2%にとどまりました。

業種で見ると、主に紙メディアに関わる業種(問1で印刷関連、出版・新聞と回答)では、現在手がけているメディアビジネスとして「Webサイトデザイン・構築」(62.2%)がもっとも多く、次いで「クロスメディア企画(複合メディア)」(35.6%)となっている。これは企画よりメディア制作が多いと考えられます。
主にデザイン、広告に関わる業務(問1で情報サービス業、デザイン、Web制作、広告と回答)では、現在手がけているメディアビジネスとしては、やはり「Webサイトデザイン・構築」(81.6%)がもっとも多く、次いで「クロスメディア企画(複合メディア)」「マーケティング・広告プロモーション」(53.1%)となっています。これは広告関連業種が含まれているためと考えられ、紙メディア関連業種と比べて1.5〜1.8倍程度多い状況です。また、「モバイルコンテンツ制作」では取り組んでいるのはそれぞれ2割程度と意外に低い割合であり、今後力を入れていきたいと回答したうち「現在手がけていないが、今後力を入れていきたい」と回答したのは、3%でした。


[問4]問3で現在手がけていると○をつけたメディアビジネスに携わっているスタッフの人数をお答えください。(○はひとつ)

10名未満が約6割
半数以上(58.5%)が「10名未満」と回答しています。


[問5]次の項目のうち、仕事上の課題として優先順位が高いと感じるものを3番目までお答えください。

仕事上の課題は、圧倒的に企画力・提案力
もっとも高かったのが「企画力・提案力」(354)で、次いで「プロデュース能力(プロジェクト管理等)」(162)でした。

※問5は優先順位を1位〜3位で回答いただき、1位→5点、2位→3点、3位→1点で加重集計した結果となります。(単位:点)


業種で見ると、主に紙メディアに関わる業種(問1で印刷関連、出版・新聞と回答)と主にデザイン、広告に関わる業務(問1で情報サービス業、デザイン、Web制作、広告と回答)では、3位と4位に違いが見られたものの、差異は小さいものでした。「技術開発力(動画配信・XML等)」は紙メディア関連業種では3位、デザイン関連業種では4位となっていますが、印刷業等の紙メディア関連業種が特に技術に秀でているわけではないようです。また、デザイン関連業種でも比較的高位になっているのは、情報サービス業が含まれている影響もあると考えられます。

[問6]次のキーワードの関心度合いについて、もっとも当てはまるものはどれですか。(それぞれ○はひとつ)

約7割がセキュリティに関心
もっとも関心がある(「大変関心がある」+「やや関心がある」)キーワードは、「セキュリティ」の68.9%でした。次いで「電子書籍/メールマガジン」(67.0%)、「eコマース」(66.0%)、「著作権」(66.0%)でした。


業種で見ると、主に紙メディアに関わる業種(問1で印刷関連、出版・新聞と回答)では、「セキュリティ」と「電子書籍/メールマガジン」が同数でもっとも多く次いで「著作権」、主にデザイン、広告に関わる業務(問1で情報サービス業、デザイン、Web制作、広告と回答)では「セキュリティ」と「SEO・SEM」が同数でもっとも多く次いで「eコマース」となっています。全体的な傾向として、デザイン、広告に関わる業務に携わる業種のほうが、「関心がある」事柄が多い傾向が見られます。



過去のアンケート:多様化するクロスメディアビジネス

(2007年8月)

2007/08/18 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会