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実地調査の集合住宅サイト「ユーサーチ」

CGMメディアとして数多くの口コミサイトが存在し、本・家電などの商品や病院・保険・レストランなどの生活サービスはクチコミで本当の情報を得ることができる時代である。しかし、不動産の購入については皆の知りたい本当の情報が少なく、こういったものをクチコミで網羅したらいいのではないかと考えて、ユナイテッドルームズサーチ株式会社では「インターネット集合住宅総合図鑑: ユーサーチ」を立ち上げた。

クロスメディア研究会の勉強会では、サイトの特長等について同社 小澤良介氏にお話をうかがった。


■ユーサーチの概要
ユーサーチは、東京都内の約31万棟ある集合住宅をデータベース化したWebサイトである。その情報は、800名の調査員が地図をプリントアウトしたものを持って、各マンションを足で回り、写真を撮り、さらに30ポイント位のチェック項目を取材したものである。各物件ごとのページにはそれぞれクチコミ投稿も掲載している。 それらを物件名や住所など様々な方法で検索できるようにしている。

各物件ページには、まず物件写真が4枚掲載され、その次に物件オーナー書き込み欄が配置されている。物件のオーナーがこの物件についてアピールしたいポイントなどを記入している。この欄は物件オーナーを紐付ける手段としてやっている。また、例えば静けさであるとか教育であるとかの6つのポイントを特長マトリクスとして公開している。

■ユーザーの口コミ投稿
ユーザーには、住んでいる、住んでいたなどの属性を選んで書いてもらう。ただし、住んでいるや住んでいたという属性については影響力が非常に強いのでログインしてから書いてもらっている。

物件についてのクチコミについては、個人情報に関わる情報については一切公開できない等のガイドラインを設けている。それらの情報を見極めるために、現在1つひとつ投稿をチェックして承認してからアップロードするようにしている。

■一般ユーザー向けサービス
ユーサーチユーザー(サーチャー)に対してはポイント制を導入し、クチコミや画像の提供者にポイントを付加する。これにより、無料提供機能とユーザー還元コンテンツによるユーザーの囲い込みを目指す。

一般ユーザーがユーザー登録をするメリットは、

  1. ユーザーが所有する様々な情報を一元管理できる。
  2. お気に入りの物件やスポット、不動産会社を登録することにより、物件探しのデータとして幅広く活用できる。
  3. クチコミ投稿ができるようになり、さらにポイントを獲得できるようになる。
などである。

将来は、Web2.0の要素を取り込み、ユーザー参加型の集合住宅コミュニティー、例えばマンションごとのSNSを作っていくことを考えている。
また、あるマンションに引っ越したい人に対してそこの住人に質問できるようにするサービスもあろう。当サイトのユーザーが増えてこないとできないが、将来有望なサービスになるのではないかと考えている。

(2007年4月26日CM研究会拡大ミーティング「日本のマッシュアップ・サービス事例」より)

2007/08/12 00:00:00


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