本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

各地の声(2008年2月)

2月はうるう年効果が名目上の売上高増へ寄与したが、印刷会社経営者の声は厳しいものが多い。企業や官公庁の発注削減、改正建築基準法の施行による不動産業界低迷の影響など。各社各庁の新年度予算もかなり引き締められているのではないか。




福島:商業、出版、事務
厳しい環境が続いています。資材の価格値上げ攻勢も厳しく、業者が価格改定を認めなければ出荷停止、などと口にする始末です。しかし我々が発注元に言うことが許される言葉とは思えません。いずれも殺伐とした世相に打つ手はあるのでしょうか。

茨城:商業
年度末や新年度向けの仕事が動いていますが、官公庁、民間企業ともに経費削減で、全体的な発注量が減少しているようです。受注価格は低価格のまま、激しい競争が当り前になっています。

東京:出版
見積書、請求書について今までの表記方法を改めました。一括で金額を表記してきたような感じでしたが、できるだけ工程別に区分して、原材料価格の変動を反映させやすくしようと考えています。いまのような時期なら価格修正もお客様にも納得いただきやすいですから。今までいただけなかった分もできるだけ払っている感覚をお持ちいただこうと。逆に言えばチャンスは今しかないのでないですか。

東京:商業
1月、2月、3月と住宅メーカー向けの商業印刷物がガタ減りです。改正建築基準法施行による着工件数大幅ダウンの影響でしょうか!?

長野:出版
今年はうるう年ですので、2月が例年より1日多かった効果で、売上高がプラスになったような感じです。

石川:商業
震災の風評被害、官公庁談合事件などで市況が冷え切っています。追い討ちをかけるように大型量販店や県外資本の進出などがあり、市街地の従来店の売上高が落ち込んでいるようです。

大阪:商業
3月度は大変です。特に4月からの新しい企画モノが少なくなって困っています。


(「2008年2月度 印刷業毎月観測アンケート」より)

2008/04/20 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会