本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

オフ輪/印刷機の数はどのくらいでしょうか?

印刷界OUTLOOK2008(8)

2008年4月1日 印刷界OUTLOOK2008 一覧

●オフ輪稼働数は増加

オフ輪はどのくらい設置されているのでしょう。
日本印刷新聞社の調査によると、2007年の全国の中小印刷会社で稼働する商業・出版用オフ輪の状況は、設置事業所数は461事業所、設置台数では1402台と確認されました(新聞用オフ輪は89事業所、327台)。
しかし、申告調査なので回答・掲載辞退をする企業もあり、一概に増減の判断はできませんが、前回調査より保有事業所で10事業所、台数では40台と、大きく増加しました。

全国のオフ輪設置台数と保有社数推移

近年、メディアの多様化、多品種小ロット化、出版不況などによって大量部数の仕事は減っており、オフ輪も枚葉機の仕事を取り込んでいく必要に迫られており、メーカー側もそのようなニーズをにらんだ機能を装備した機械の開発を進めているようです。商業・出版用オフ輪では、約3割がシーター付きになっています。
判サイズ別ではB2版が、881台で62.8%のシェアを占めます。次がA1で256台(A1Y<ヨコ>:224台、A1T<タテ>:32台)、B3の133台と続きます。A1サイズは近年増加傾向にあります。また多色機の比率は高く、全体の80%以上を4×4、5×5機が占めています。
都道府県別では埼玉が74事業所317台、大阪43事業所157台、愛知が33事業所102台の順になっています。

●印刷機械の生産台数は減少

経済産業省の「平成18年機械統計年報」によると、2006年の印刷機械の生産台数は3万1361台で、前年の4万2477台から大きく減少しました。
2005年は新たに産業用デジタル印刷機(A3寸伸び以上)が統計に加えられたため大幅増となりましが、2006年はデジタル印刷機が落ち込こみました。平版印刷機の生産台数は、前年比11.2%増の2121台でした。平版印刷機の合計の内訳を見ると、オフ輪の生産台数が前年比16.4%増の192台、枚葉印刷機の生産台数は同10.7%増の1929台です。凹版印刷機は同52.9%増の26台、その他印刷機(フレキソ、シール、フォーム、スクリーン印刷機)が同4.6%増の2240台となりました。デジタル印刷機は2万6974台でした。
製版機械は、前年比39%減の7545台、製本機械は同109.9%増で2万2933台、製箱、段ボール製造用などの紙工機械が同24.2%増の544台となりました。

印刷関連機械の生産台数推移

月間プリンターズサークル2008年4月号より


『プリンターズサークル』は、日本印刷技術協会が発行する月刊誌。
印刷業界、販売促進ツールを制作する人たちに最新の印刷ビジネス情報やその周辺情報を提供!!
あなたのビジネスをサポートします。

最新号の紹介 プリンターズサークルブログ

印刷界OUTLOOK

2008/05/12 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会