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各地の声(2008年3月)

昨年の3月は統一地方選に伴う需要があったにしても、今年の印刷会社の状況はよくない。そこへ用紙代の値上げ、偽装問題対応などが重なって、なかなかいつもどおりの印刷会社経営に専念できない。




東京:出版
同業からも年度末駆け込み需要のような受注が少ないと聞きました。年度末も全体としては盛り上がりに欠けたようです。幸いにも新年度、新学期対応はある程度確保できましたが、ゴールデンウィーク後の谷間がどうなるか、毎年のことながら今から心配です。

千葉:商業
昨年の3月と4月は選挙特需が大きく貢献していましたから、今年は売上高、受注件数ともに前年比マイナスが続きます。試練と捉えて、既存顧客深耕、新規顧客開拓、ワンストップサービスを求めて努力中です。

岐阜:紙器
見かけ上の売上高前年比はマイナスですが、お客様の在庫調整要因もあるので実質は若干のプラスの見込みです。用紙の値上げ交渉はようやく3月中に一巡できそうです。

愛知:商業
昨年の同月は選挙関連の特需があり、売上高が大幅に伸びていましたが、今期は特需要因もなく、前年対比で2割減になってしまいました。通期の売上見通しも減収になりそうです。

大阪:商業
2007年度の反省として、おおむね設備投資は当初計画どおりに実行できたのですが、人材不足が年々深刻になっています。現状では充分な人材の確保が困難で、受注活動への影響も大きくなっています。

広島:商業
4月以降は印刷市場の動きが鈍化し、生産量が減少傾向にあります。そんな中で用紙価格値上げのニュースが先行して、不安が募る日々です。価格転嫁しなければ生き残っていけません。クロスメディア営業、ワンストップサービス提供に活路を求めて業態改革に着手し始め、将来へのビジョンが見えてみたような気がしています。

山口:商業
売上高、受注件数はともに前年より少しのプラスになりました。印刷単価が下げ止まりません。今後の材料等の値上げにどのように対処していくか、不安が残ります。

鹿児島:商業
前回の用紙値上げをクリアできないうちに再度の値上げ発表です。印刷会社にとって厳しい状況が続きます。


(「2008年3月度 印刷業毎月観測アンケート」より)

2008/05/20 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会