主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2008年1月の景況報告
1月の広告業の売上前年比は3.4%減であった。2007年下期は6カ月連続のプラスだったが、ガタッと落ち込んだ。やはり4媒体広告が悪い。全体の前年比は5.3%減で、特に新聞が8.2%減と大きく足を引っ張り、テレビも4.4%減である。SP広告も屋外広告(6.3%減)、折込・ダイレクトメール(6.2%減)がかなり落ち込んでいる。昨年10月以降、大きく伸びていたSP・PR・催事企画も、前年は上回ったものの2.8%増と小幅で、インターネット広告も10.4%増だから景気減速の影響があるのだろう。
1月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は、2.5%増で4カ月連続のプラス。12月は0.1%増の前年並みだったが、ほかの3カ月は3%前後で伸びた。非塗工紙(3.5%減)は中級印刷紙の12.5%減を始め、上級印刷紙を除く3グレードすべてが大きく落ち込んだ。塗工紙は12月に一時前年を割り込んだが、1月は2.7%増と盛り返した。アート、コート、軽量コートの3種ともに伸びた。一昨年から昨年前半まで低迷していた微塗工紙は、9月以降息を吹き返し、1月の前年比は15.8%増になった。
(「JAGATinfo 2008年 5月号)
2008/05/22 00:00:00