1990年にインターネットの商用利用が開始(日本は1993年)されて以来、日本のインターネット利用者数は増加し続け、平成19年版「情報通信白書」によると2006年には8754万人(対前年比2.6%増)が利用していると推計され、人口普及率は68.5%となっています。
また、ブロードバンド(FTTH、DSL、ケーブルインターネット、無線<FWAなど>)契約数は約2644万契約となり、前年比で13.5%の増加となりました。DSLの占める割合は約1401万件(前年比3.5%減)で、前年比で初めて減少しました。一方、FTTHは前年比61.2%増の約880万件、ケーブルインターネットが前年比9.1%増の約361万件となりました。FTTHの利用が急速に伸びています。
なお、インターネットは、全国の総世帯数に占めるブロードバンド利用可能世帯数の割合を示すブロードバンド世帯カバー率が2006年末には95%になっています。
また、同白書(digital.life:ITU Internet Reports 2006により作成)によるとインターネットの全世界の普及率は平均で6.0%で、地域別に見た普及率は最も高いのがオセアニアで22.0%、以下ヨーロッパ14.7%、南北アメリカ10.4%です。アジア、アフリカは平均以下でそれぞれ4.1%、1.0%です。ブロードバンド率は、最も高いのが南北アメリカで69.4%、以下ヨーロッパ55.4%、アジア52.2%と続きます。
携帯電話・PHS、携帯情報端末を利用したモバイル化も進展しています。平成19年版「情報通信白書」によると2006年度末の携帯インターネット率は53.5%で前年より3.5ポイント減少しましたが、利用人口は推定で7086万人となって、前年より163万人増加しています。また、ゲーム機・テレビなどからの利用者数は336万人です。
モバイルインターネットの利用人口の増加に伴ってモバイルコンテンツ(携帯電話のインターネットサービス)市場が急拡大しています。2002年に2986億円だった市場規模は2006年には9285億円となっています(総務省「モバイルコンテンツビジネスの市場の動向に関する調査研究」より)。
2008/06/05 00:00:00