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各地の声(2008年4月)

値上がりは資材料だけにとどまらない。何が上がるのか、どれくらい上がるのか、いつまで上がり続けるのか、影響はどの程度を経営見通しに織り込むべきか。印刷会社経営の不透明感が強まっている。




東京:出版
おかげさまでお得意先様にも恵まれているのか、景気が悪いと言われる中でもそれほど落ち込まず、印刷機を増やしました。しかし、仕事を埋めていくのは大変なことで、特にゴールデンウィーク後は今年も毎年恒例のように印刷機が止まることがありました。価格転嫁の問題はありますが、それだけに気を取られていると大事な何かを見落としそうな感じがします。

石川:商業
各社は、他社との差別化を模索する一方で、一般印刷物の加工業から仕入(外注)販売形態へと変化しているように見受けられます(背景に社員の減員か?)。地域の印刷業は、税収減少(自治体)→入札のオープン化→競争激化→売上低下→競争激化→…というマイナスのスパイラルに陥っています。

石川:商業
6月1日に用紙価格の15%UPが来るとすると、非常に厳しい状況です。昨年7月の値上げから1年も経過していないうえに、再生紙偽装問題についても決着していない状況にも関わらずの値上げです。印刷業界としては、現状のまま価格転嫁できないとすると、利益がなくなってしまいます。

岐阜:商業
用紙値上げの要請とともに、洋紙業界、団体からは断裁料金の値上げまでもが申し入れられてくる。それなのに印刷業界は相変わらずのダンピング競争のまま。いったいいつまで続くのでしょう?前途暗澹たる気持ちでいっぱいです。

三重:商業
最近は従業員の定着率が非常に悪く、特に営業工場で入社3〜5年の若手が離職していってしまう。本当に大きな問題と捉えています。転職ブームでもありますが、なんとか食い止めなければなりません。

大阪:商業
今のところ、我が社では一連の原紙値上げが利益計画に及ぼす影響を見通せていないので、非常に不安です。

岡山:商業
香川県と兵庫県で大手印刷業者の倒産が相次ぎました。不況に強いと言われてきた印刷業界ですが、正念場を迎えています。社員たちとともに経営を考える時代に突入したと思っています。勉強を怠ることはできません。

山口:商業
毎年連休明けから受注金額、受注件数がともに落ち込む傾向にあります。今年も例年の通り約5%落ち込みました。用紙代の値上げとともに、今後の印刷の総量がどう変わっていくか、心配です。


(「2008年4月度 印刷業毎月観測アンケート」より)

2008/06/23 00:00:00


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