主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2008年2月の景況報告。
2月の広告業の売り上げ前年比は1月の△3.4 %から大きく反転、5.3%増になった。新聞は0.2%増だったが、テレビが4.8%増と大きき伸び、マス4媒体全体で3.1%増と伸びたからである。マス4媒体では雑誌が1.3%増と順調だったが、ラジオは唯一マイナスの△5.5%であった。SP広告は昨年暮れからひとつの傾向が定着した。それは屋外広告が大きく減少し、折込・ダイレクトメールも前年割れが続いていることである。2月も、前者は△9.2%、後者は△0.5%であった。
2月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は6.4%増で、1月の2.5%増に続く大きな伸びであった。次の大幅な値上げニュースを受けての動きなのだろうか?ここのところ連続で前年を下回っていた非塗工紙の前年比も1.6%増で、昨年末(△12.5%)に比べると異常な伸びである。塗工紙は4種全てが前年を上回る5.8%増、微塗工紙は22.2%増と異常に伸びた。インキの項で触れたように実態としての動きもあるが、通常とは異なる要因がプラスαになっていると考えざるを得ない。
(「JAGAT info 2008nen 6月号」より)
2008/06/22 00:00:00