主要印刷市場および製版印刷材料の出荷販売量から見る2008年3 月の景況報告。
3月の広告業の売り上げ前年比は1月の△1.1 %で再び前年割れになった。やはり、マス4媒体の不振(△4.6%)が元凶である。特に新聞のマイナス(△9.7%)が大きく、テレビも2.9%となり、マス4媒体の主役の二つが全体の足を引っ張った。 逆に、ここのところ好調だったSP・PR・祭事は、プラスではあったが0.4%の前年並みである。インターネット広告は11.3%増だが、いままでの伸びに比べる小幅で、3月は、全体として景気の影響が反映しているように見える。
3月の印刷・情報用紙の出荷販売量前年比は△0.7%で6ヶ月ぶりの前年割れになった。1月、2月が次の値上げへの対応だったとするとその動きも一段落ということかもしれない。しばらく低迷していた非塗工紙が2月には伸びて3月に一気に△7.1%になったことは、やはりそのような動きのように見える。塗工紙では、やはり微塗工紙が好調で9.5%増になった。塗工紙ではコート紙の△2.3%以外は前年を上回った。フォーム用紙は二桁 (△11.2%)落ち込んだ。白板紙は3.0%増。
(「JAGAT info 2008年7月号」より)
2008/07/23 00:00:00