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「検索アプライアンス」とは何か(1)

アプライアンスという言葉に馴染みがあるでしょうか?
applianceという単語を辞書で調べると、「器具、ちょっとした装置、仕掛け、適用」という意味があることがわかります。Wikipediaによれば、「ネットワーク・アプライアンス」という言葉が投稿されており、参照すると

ネットワーク・アプライアンスとは、主にPCサーバのような汎用用途向けのサーバに対置する用語で、Web、メール、DNS、DHCPなど特定の用途向けにカスタマイズされた専用装置のことである。通常、LinuxなどのサーバOS上に特定用途向けソフトウェアを組み込んだ筐体として販売され、リモート端末上のウェブブラウザからHTTPで設定を行うことが多い。ネットワーク・アプライアンスのもつ機能としては、Web、メール、DNS、DHCPのほか、HTTPキャッシュ、ルータ、ファイルサーバ、SSL暗号化装置など、さまざまな用途がある。

ということからわかるように、単機能サーバアプリケーションであったり、電源オンですぐ使えるサーバ機器であったり、という意味合いにとれます。実際、家庭用ルータや家庭用NASがそうであるように、ゲーム機であってもアプライアンスであると解釈できます。
それでは「検索アプライアンス」とは何か、ということですが、ここまでの解釈から「検索機能に特化したサーバアプリケーション」ではないかと推測できます。Googleで検索すると当然のように「Google 検索アプライアンス」というページがヒットします。

インターネットで Google.co.jp 検索を行うと、ウェブ上の情報を簡単に利用できます。これと同様のサービスを企業の情報について提供するのが、Google 検索アプライアンスです。 Google 検索アプライアンスはハードウェアとソフトウェアが統合された製品で、企業のお客様向けに Google 検索による生産性向上を目的として設計されています。 Google 検索アプライアンスは、非常にシンプルかつ総合的な企業向けの検索ソリューションです。最新バージョンでは、検索結果の関連性が向上し、より多くのコンテンツを検索できるようになり、セキュリティ オプションも強化されています。Google 検索アプライアンスは、コンテンツをクロールし、ドキュメントのマスターインデックスを作成します。これにより、顧客や従業員が検索用語を入力したときに Google の検索技術を利用して即座に検索結果を返すことができるようになります。 Google 検索アプライアンスでは、何百万ものドキュメントをインデックスに登録できます。また、各ユーザーが閲覧を許可された情報のみにアクセスできるようなセキュリティ機能も備えています。 設定が容易で、継続的な管理をあまり必要としない Google 検索アプライアンスは、費用対効果の高いソリューションです。

引用が長くなりましたが、検索アプライアンスはつまりはソリューションであるということがわかります。企業内の、膨大な文書データなどに埋もれた欲しい情報をいかに効率よく取り出せるか、またその資産を活かせるか。それがナレッジワークに求められるところだと考えられます。
検索アプライアンスというものについては、まず上記のような言葉の意味合いを捉えておいたほうがいいでしょうが、ここまではエンタープライズサーチに近いところで、いわゆる企業内ソリューションにとどまっています。次に理解しておきたいのは、「なぜ検索アプライアンスが必要なのか」ということと、「顧客と企業を繋げる検索アプライアンスサービスの可能性」でしょう。次回はこのことについて掘り下げていきます。

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2008/09/03 00:00:00


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