・検索系コンテンツは凌駕する。
・静止型コンテンツ(小説など),Eラーニングなどは補助手段。〔ブッキング/左田野渉氏〕
・なぜ紙と比較しなければならないのでしょうか。そして,なぜ,「超える」「超えない」ということを議論しなければならないかがわかりません。〔日経BP/竹田茂氏〕
・Web(HTML)の量は,出版を超えています。〔イースト/下川和男氏〕
・共存共栄。〔シャープ/村松正浩氏〕
・役割が違うため,比較することが無意味。お互いにデメリットを相互補完する関係が成り立つはずである。〔インプレス/田村明史氏〕
・カテゴリーによっては超えるものもある。電子と紙は共存し,カテゴリーによりその比率が異なる。〔日立製作所/飯田滋氏〕
・たとえば音声との連動といった点で,電子出版には紙の出版にない機能があり,その意味ではすでに「超えている」といえなくはない。市場の規模という点でも,辞書の分野ではすでに逆転現象が生じている。そうすると,一般論として「超えている」か否かという問題意識はあまり意味がないように思える。〔新潮社/村瀬拓男氏〕
・超えるとは到底思えない。社会サイクルは「捨てる」ことをしながら循環していくが,電子書籍の場合は「捨てる」ことはできない(データを捨てることはできるが,社会サイクル上は捨てたことにはなっていない)。〔JCD/木戸康行氏〕
・NO。ただし3〜5年後には紙80:電子20くらいにはなると思う。〔NTTドコモ/安藤哲也氏〕
・無関係だ,ということに気がつき始めるでしょう。〔日経BP/竹田茂氏〕
・徐々に見開き読書デバイスが浸透する。〔イースト/下川和男氏〕
・電子書籍は形態の一つであり,書籍としての価値はその中身にある。そのため,電子書籍自体に特別な意識がなくなり,読むため(楽しむため)の選択肢の一つとして溶け込む。〔シャープ/村松正浩氏〕
・個人のライフスタイルの中で,自然に使い分けていくようになる。ディスポーザブルな情報取得等はデジタルで,頭に定着させたい知識取得はペーパーといった流れである。〔インプレス/田村明史氏〕
・時間をかけて浸透し,TPOにより電子と紙を使い分ける。〔日立製作所/飯田滋氏〕
・電子書籍自体が,媒体となるデジタル機器の普及・改良などにより徐々に広がっていけば,次第に読者にとって,「電子書籍」か「紙の本」かは,そのメリットデメリットを比較しながら選択できるものとなっていくと思う。
そのような意味で,「本を読む」という行為の一選択肢にすぎなくなり,あまり区別して扱わないようになっていくのではないか。〔新潮社/村瀬拓男氏〕
・やはり利用するコンテンツごとに紙なのか,電子書籍なのか,選択ができてくると思います。電子辞書が一般化してきたように,現実的には学習教材,企業資料など,膨大にあるデータをふだん持ち歩きたいけど,持ち歩けないものが電子媒体となってコンパクト化されてくると思います。〔JCD/木戸康行氏〕
・書店数の減少が著しく進み,紙の本の絶版サイクルがいま以上に短くなったとき,「本の入手が困難になったなあ」,と一般消費者は感じるようになるはず。たぶんそのとき,電子書籍は注目されると思う。
「本って紙だけで売ってるんじゃないんだ」=「選択肢が増えた」ということに,
消費者が気付くかどうかがが肝心。〔NTTドコモ/安藤哲也氏〕
・読者と,コンテンツホルダーのダイレクトコミュニケーション。
・デジタルコンテンツのアフェリエイト的な販路の出現。〔ブッキング/左田野渉氏〕
・わかりません。〔イースト/下川和男氏〕
・在庫,返本の概念がなくなることについての変化は生ずる。〔シャープ/村松正浩氏〕
・顧客を囲い込むといった話でいえば直販が多くなるが,基本的な構造変化はあまりない。ただし,出版社等の再編が起きる可能性は高いと考える。〔インプレス/田村明史氏〕
・当然変わるが,時間がかかるので,現在のプレイヤーもそのままデジタルへシフトする。デジタルの世界では,従来の紙ベースのプレイヤーに新規参入組みが共存する形となる。現在の銀塩カメラがデジタルカメラに移行するのと大変良く似た構造になるだろう。〔日立製作所/飯田滋氏〕
・電子書籍が一定の市場規模を得るようになれば,それが物理的ボリュームを伴わない以上,紙の本という巨大な物理的ボリュームを前提とした出版界の流通構造は変化せざるをえない。
既存の書店や取次は,紙の本に特化し,電子書籍用の流通は別個のものとなるのではないか。〔新潮社/村瀬拓男氏〕
・大きな変化はない。〔JCD/木戸康行氏〕
・このまま売上が低迷し新刊バブルが続く限り,紙の基本流通モデル(出版社→取次→書店)はどんどん衰えていくと思う。
一方,ネットへの依存は増え,ネット書店による書籍販売および直販の総売上は3年後には1000億を突破するだろう。〔NTTドコモ/安藤哲也氏〕
・媒体という意味でのカテゴリーは選ばないと思う。コンテンツのジャンルを選ぶと思う。〔ブッキング/左田野渉氏〕
・新しいカテゴリーに相当すると思います。〔日経BP/竹田茂氏〕
・メディアにより,ソリューションやビジネスモデルが異なります。〔イースト/下川和男氏〕
・形態の一つであり,カテゴリーは本質的に選ばない。むしろ,これまでのメディアカテゴリーをミックスした形態もとり得る。〔シャープ/村松正浩氏〕
・高付加価値を創造するビジネスといった切り口では,選ぶと思う。〔インプレス/田村明史氏〕
・最終的には選ばないが,カテゴリーによっては浸透するまでに時間がかかるものがある。雑誌(*)や新聞の電子化には大変な時間がかかる。(*)雑誌中の記事に限定すれば,一部電子化が進む。〔日立製作所/飯田滋氏〕
・そのカテゴリー自体が,紙の使い方の違いという点で,紙媒体であることに依拠しており,電子書籍が紙媒体を介さない以上,そのカテゴリーの違いは,電子書籍の中で相対化されていくことになると思われる。
・もっとも,新聞,書籍,雑誌自体はなくならないから,その中身を共有することになる電子書籍も,紙媒体におけるカテゴリーの違いはある程度反映せざるを得ない。
・現状の技術水準を考えると,雑誌的な要素がいちばん電子書籍化しずらいところではないだろうか。〔新潮社/村瀬拓男氏〕
・提供元のメディアのカテゴリーというより,消費者のカテゴリーを選ぶようになると思います。〔JCD/木戸康行氏〕
・ビジネスモデルやハード,通信環境によってそれぞれ適したものが必然的に選ばれていくと思う。
たとえば新聞・雑誌など時事性の高いコンテンツは,モバイルの定額制モデル(月額○○円で,読み放題)。逆に書籍は,1冊いくらの従量制。コミックは?写真集などのビジュアル系は,ブロードバンドのPC閲覧など。しかし電子の場合,従来のカテゴリーに囚われることも全くなく,工夫次第で新たなカテゴリーやビジネスモデルが作られることもあるので,その特性を理解した開発が欠かせない。〔NTTドコモ/安藤哲也氏〕
・すみわけようと思えば,電子書籍は成立する可能性がある,と言えます。〔日経BP/竹田茂氏〕
・わかりません。〔イースト/下川和男氏〕
・「検索」や「マルチメディア」など電子書籍に優位な分野は置き換えが起こる可能性が高い。
・それ以外は分野による完全な棲み分けはなく,ユーザーが形態(紙or電子)を選択することになる。〔シャープ/村松正浩氏〕
・書くといった身体性を伴う学習等には,今後も紙の本が有効的である。
・フローはデジタル,ストックは紙といった切り口である。〔インプレス/田村明史氏〕
・テキスト中心のものは電子化,写真やイラストが豊富なものは紙。(上記は当面)〔日立製作所/飯田滋氏〕
・当面は,紙の本でカバーされにくい部分,「本以降」(絶版対策),「雑誌以降,本以前」(雑誌のバックナンバー,書籍化へのつなぎなど)が,電子書籍の活躍場所となると思われる。また海外在住者へのサービスとしても有効であろう。さらに,販売方法の違いを演出することによりすみわけられる部分もあるのではないか。〔新潮社/村瀬拓男氏〕
・コンパクト性(本当は持ち歩きたいと思っているけど,膨大な量なので現実的には不可能だったもの)が求められてくるものから変わってくると思います。〔JCD/木戸康行氏〕
・「所有」と「使用」。つまり好きな文芸作家の新刊は紙で買い,家の本棚に所蔵。
一方,ビジネス書など1回読んだら新古書店へ,という類の本は電子で買って読んだら削除
という読者オリエンテッドな方向で棲み分けられていくと思う。
・また電子書籍はこれまでの本の概念を壊していくのも使命。
音声・音楽や画像(動画)入りのニューコンテンツが発売になり,e-bookというオリジナルな
メディアを確立するべく,出版社(コンテンツホルダー)はいまから企画開発に努力するのが望ましい。〔NTTドコモ/安藤哲也氏〕