drupa2004デュッセルドルフ報告(4)
CIP4/JDFメンバーでもあるNGPパートナーは、drupa2004ホール4のNGPパビリオン(ブース)でパートナーによるプレゼンなどに加えて「NGPデイリーニュース」の制作発行を毎日行ない、MIS(HIFLEX GmbH)によるりデイリーニュースの費用見積りと実際の結果も発表していた。
図:drupa2004のNGPパビリオンにおける「NGPデイリーニュース」製作のデモチーム
NGPパートナーは膨大になったJDF仕様書(約900ページ)の内で、利用頻度の高い項目を抽出して早く実際製品に反映して意向というグループであるが、参加58社のうちで主なベンダー製品の互換結果(2004年4月25日時点)が発表されていた。
図:NGPグループにおける製品の互換結果(2004年4月25日時点)
「NGP Daily News Np.9」について、MISのよる見積りとMISの帰ってきた作業結果が発表されていた。JDFによってこのようなことが人手を煩わせずに手に取るように分かるということを示そうとしている。
(仕様:A4判、両面8ページ、プロセス、ジグザグ折り、用紙代などの材料コストは入っていない)
図:NGP Daily News No.9(A4判、両面8ページ、プロセス4色、ジグザグ折り)
NGP Daily News No.9の製作
1.ジョブの生成と協調作業
一つ目のステップはHiflexのMISによる見積りと印刷仕様の設定から始まる。受注番号や印刷仕様を入力しJDFとなる。この結果は生産計画となり進行計画の元になる。
2.編集・制作
2つ目は編集制作でMAC-OSXとQuarkXpress6で作成したページは、シナップスプリペア(クレオ)でプリフライトされPDF化される。この製版用PDFはシナップスインサイト(クレオ)のアップロードされる。
3.プリプレスワークフロー
3つ目はMIS(ハイフレックス)のJDFをシナップスリンク(クレオ)によってプリプレスワークフローのプリナジ(クレオ)に送ったPDFとJDFは、JDFの指示に従って自動面付け、CTPなどへの出力、リモートプルーフのためのWebサーバーへのアップロードなどが行われて、処理結果のJMFがプリナジからハイフレックスに戻ってきて進捗が行われる。つまりMISからの指示でPDFとJDFがCTPワークフローに送られ、JDFに従っての自動処理や作業が行われて、結果報告がJMFとしてMIS戻るという流れになる。
ページが校了になると、そのことがMISに送られプリナジで面付け処理されてインテグリス800プルーファ(クレオのDDCP)で校正確認後、トレンドセッタなどでCTP出力される。
4.オフセット印刷・デジタル印刷
オフセット印刷のためのインキキーをプリセットするための荒画像はプリナジで生成され、MISとオフセット印刷機のKBAラピーダ105(ホール16)に送られる。
さらに、最終主力データはゼロックス・ドキュカラー3535とiGan3(NGPパビリオン内)にも送られて、オンデマンド印刷も行われる。
5.製本加工
ホール6ではMBOのK800/4 SKTLコンビ折り機がJDFでプリセットされて、送られてきた刷り本を紙折りする。
7.コスト分析
後工程が終わったところで作業時間や使用資材の実績がHIFLEX GmbHのMISに送られて、実際の原価を算出し(下図)、これに基づいて請求書の発行も行われる。
図:NGP Daily News Np.9の見積りと実際(仕様:A4判、両面8ページ、プロセス4色、ジグザグ折り、デモの資料では用紙代などの材料コスト含まず)
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報告セミナー(6/24 13:00-17:00)
つづく(2004.5.18:JAGAT 相馬謙一)
2004/05/18 00:00:00