著作権を理解していないと、著作者と事業者との間で、共にメリットを持てる継続的なビジネスが作れない。しかしWebをはじめとするデジタルコンテンツの時代となり、プログラム、データベース、アイコン……と著作物の範囲が広がってきた。そして「保護する法」と「運用するビジネス」と「著作者」との間で、著作権は一貫性をもたないものとなってきた。DRM、電子透かし、アクセスコントロール、シュリンクラップ契約等の権利を運用し、守るための技術や仕組みは、既に法制度に先行してしまっている。
そのため、今、著作権とそのビジネス戦略を考えるには、ビジネス上の利害の一方を代表する方々の見解を聴くだけでは、そのアクティブな全体像を捉えることがなかなかできない。法律、商慣習、ビジネス動向、技術動向を客観的に把握しておかないと、ビジネス全体の戦略が立てられない。
コンテンツそれぞれの性質に対応したビジネスの全体がどのように流れていくのかというトレンドを理解し、それを読み取り、活かすためのリーガルマインドを掴み、今後印刷業界でもますます必要となるデジタルデータ、コンテンツを扱うビジネスを戦略的に進めていく際の基本的な認識を得ることができる必聴の2時間となるはずである。講師の名和小太郎氏は、その第一人者である。
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