これまでのケータイビジネスは,端末やコミュニケーションへの依存性が高く,さまざまな制限の上で成立したモデルであったが,3G・定額制時代のケータイビジネスは制限事項がなくなり,前提条件が大きく変革することになる。
また周辺技術の進展として,Felicaのような非接触ICの携帯電話への搭載は,今後,携帯電話にもリーダーライターが載ることが考えられ,携帯電話同士をかざすことで何かできる可能性を高めた。QRコード機能はWebサイトへのリンクだけでなく,位置情報,チケット管理,コマース,トレーサビリティまで活用分野が広く,Web上のデータベースと結びついたサービスがこれからも増えてくる。
本セミナーでは,市場予測や周辺技術に触れながらコンテンツ・コマース・広告・企業利用におけるモバイルビジネスの動向を探る。講師には,モバイル・コンテンツ・フォーラム事務局長 岸原 孝昌氏をお迎えし,携帯電話そのものはどういった位置付けになっていき,どのようなビジネスを巻き起こしていくかについて考察する。また,ICチップやQRコード搭載の携帯電話が紙メディアにとってどのような影響を及ぼすかの期待と課題について,ディスカッションを行なう予定である。
◆関連イベントのご案内◆
通信&メディア研究会のメンバー向けに行われる見学会(3月25日開催)では「NTTドコモ歴史展示スクエア」を訪れます。展示エリアでは、初期モデルから最新機種までの移動通信の進化の過程を追い、携帯電話のつながる仕組みや、衛星通信体験デモを通して、自動車・携帯電話などの急激な発展の過程を探ります。詳細は、通信&メディア研究会のメンバー宛にお送りしたFAXか、こちらをご覧ください。
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