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出版物はどのくらい発行されているのでしょうか?

印刷界OUTLOOK2005(11)

2005年4月1日

●書籍・雑誌で年間約37億2000万冊

書籍・雑誌の販売額は2004年は前年比0.7%増となり,8年ぶりに増加しました。
全国出版協会・出版科学研究所の『出版月報』2005年1月号によると,2004年の書籍の推定販売部数は,前年比4.7%増の7億4915万冊となりました。推定販売額は9429億円で前年比4.1%増となり,2年ぶりに増加しました。『ハリー・ポッター』シリーズの新作や,『世界の中心で、愛をさけぶ』『いま、会いにゆきます』『冬のソナタ』などの映像メディアとの連動,韓流ブームによってヒット作が出たことがあります。
一方,雑誌の推定販売部数は29億7154万冊で,前年比で3.4%の減少となりました。月刊誌は1.3%減の19億2295万冊で,2年連続で20億冊の大台を割りました。週刊誌は前年比7.0%減の10億4859万冊となりました。雑誌全体の販売金額は前年比1.7%減の1兆2998億円で,その内訳は月刊誌が0.6%減の9919億円で,週刊誌は4.9%減の3079億円となりました。書籍と雑誌の合計では,前年比0.7%増の2兆2428億円で書籍が好調で,8年ぶりに前年を上回りました。

●止まらない雑誌の不振

2004年は書籍が引っ張る形で,市場が持ち直しましたが,それも一部の大ベストセラーに限られ,全般的には好調感は薄いようです。雑誌販売部数は9年連続で減少しており,インターネットや携帯電話などのメディアと競合するケースも多く,需要に影響を与えていると言われています。また,書籍・コミックは「新古書店」の利用などが高まっていることも,販売数に影響していると言われています。今後は,出版市場にも少子・高齢化などの影響が及ぶことも予想され,市場縮小に歯止めが掛かったとは言えません。
このほかブロードバンドが普及,電子書籍用端末の発売などで,コンテンツ配信ビジネスとしての電子本(eBook)の動向なども注目されます。
2004年の書籍の新刊点数は,7万4587点と前年比2.7%増となりました。雑誌の創刊点数は前年より9点増加して216点,休・廃刊は13点増加して172点となりました。月刊誌の平均価格は530円,週刊誌297円と,それぞれ前年より0.6%,2.8%の上昇です。部数の減少を価格アップで対応しようという動きが進んでいるようです。


プリンターズサークル 2005年4月号より)

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2005/05/08 00:00:00


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