1990年にインターネットの商用利用が開始(日本は1993年)されて以来,日本のインターネット利用者数は増加し続け,2003年末には7730万人となり,そのうち3032万人がブロードバンド(FTTH,DSL,ケーブルインターネット,無線<FWAなど>) を利用していると推計されます(総務省通信利用動向調査)。既にインターネット利用者の3人に1人はブロードバンド利用者で,高速接続,常時接続が可能になり,インターネット利用の用途も多様化しています。
平成16年度情報通信白書によると,ブロードバンドの国別の普及状況は,契約数では米国が,人口普及率では韓国が突出しています。日本は契約数で3位,人口普及率で9位となっています。なおグラフにはありませんが,契約数では中国が米国に次ぎます。また,総務省が発表した「ブロードバンド契約数等の推移」によると,2004年9月末現在で,日本のブロードバンド契約数は約1770万件となっています。最も多いのがDSLで1280万件,以下CATVアクセスで280万件,FTTHが203万件と続きます。
総務省「平成15年通信利用動向調査」によると,自宅のパソコンからのインターネット利用用途(複数回答)では,電子メールの利用率がトップで57.6%で,情報検索(57.4%),ニュース・天気予報などの情報入手(48.7%)が高くなっています。
4番目には商品・サービス購入(36.8%)が続き,ネットショッピングを利用する人が大きく増えています。また,ブロードバンドの普及で動画のダウンロード・視聴,音楽のダウンロード・視聴も増えつつあります。そのほかにはホームページの作成が7.5%です。ネットバンキングでの銀行利用(6.7%),ネットバンキングでの投資(1.9%)などの金融系の利用はまだ少なく,eラーニング(1.8%)も利用率は低くなっています。
ちなみに携帯電話・PHSからのインターネット利用者は4484万人です。その用途では,電子メール(74.3%),音楽のダウンロード・視聴(50.1%),待ち受け画面などの画像ダウンロード(32.9%),ニュース等の情報入手(26.4%)が20%を超えています。
(プリンターズサークル 2005年4月号より)
2005/05/15 00:00:00