個人においても、ビジネスにおいても社会的ブームとなったブログのインパクトのひとつは、「情報更新の容易性」であり、既存の掲示板に替わる新たなコミュニケーションツールとして多くの可能性を秘めている。
ブログが注目を集めている理由は、従来のWebサイトにはない「RSS」や「トラックバック」の機能にある。これらの機能は、サイトの情報更新を容易にさせた。「RSS」は、情報収集を能動的行為から<効率的な受動行為>にし、「トラックバック」は、一方通行だったリンクに同時の双方向リンクを実現させた。それはバーチャルとリアル、人と人を同時につなげ、既存のメールやリンクよりも情報の即時性や波及効果を高めている。ブログによる情報空間は、オンラインとオフラインをつなげ、ユーザにリアルに近い感覚をもたらした。
今、多くの企業がブログ機能を持ったWebサイトを構築しようとしており、掲示板以上の可能性があるコミュニティ構築に期待を寄せている。ブログで成功を収めるためには、その特質に注目することがポイントである。
今回のミーティングでは、情報流通の仕組みを変えるブログビジネスに可能性があるかを探ると同時に、メディア制作会社がブログを既存ビジネスに結びつけるために行っている取り組みを紹介する。
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