2006年5月発刊「日本のフリーペーパー2006」が把握するデータによれば，現在国内では950社がフリーペーパー・フリーマガジンを発刊，その紙誌数は1,200，年間総発行部数は雑誌の倍以上の91億に達している。また，フリーペーパーを取り巻く状況は前回2002年調査と比較して激変，配布形態は新聞折込が大幅減，店頭や駅への設置が倍以上に増加した。サイズはタブロイド判が大幅減も依然最多，B判が減少の一方，A判が増加している。2005年の創刊は154紙誌で過去最多，うちマガジンタイプが75％，創刊ベースではペーパータイプを上回る傾向は完全に定着している。1社当り平均発行部数は31万部となって前回調査の21万部を大幅に凌駕したという。

　一方，従来有料誌を取り扱ってきた国内最大手の出版取次店がフリーペーパー事業を手がけている。2000年夏に立ち上げられたこの事業は現在，サラリーマン向けの「さらてん」，OL向けの「花日和プチ」，「ヴデット」，映画ファン向けの「Amazing Tomorrow」などを創刊（各5〜20万部），将来的には50誌，各10万部，月間500万部の発行を目論むと言う。

　今回のセミナーでは，「第3回全国フリーペーパー実態調査報告」に基づいたフリーペーパーの最新動向解説と，出版取次店のフリーペーパー事業に関する経緯や今後の戦略について聞く。

■14:00-15:00
第3回全国フリーペーパー実態調査報告に基づく最新動向解説

■15:15-16:15
日販のフリーペーパー事業のこれまでと現在，今後の戦略

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