色再現を管理する方法は確立されていると思われているが、色差を追い込んでも「ちょっと違うなー」というトラブルが発生することがある。
色再現のトラブルはインフラ環境や材料が変わることによって表面化するケースがある。例えば、最近では観察照明が蛍光灯からLEDに変わりつつある。LEDは消費電力が低減されエコではあるが、色再現の面で課題は少なくない。また、白を際立たせるために蛍光増白剤が入っている紙は、観察照明条件により色の見え方が大きく変わる。測定器の光源設定次第で、色度値も変わってしまう。
測色や光源の技術動向を正しく理解することは、オフセット印刷、およびデジタル印刷の品質管理やトラブル防止に大いに役立つ。また、グローバル視点での印刷標準・認証制度の取り組みは、今後の印刷業界における品質管理の先行指標となる。
本研究会では、印刷物の品質管理、カラーマネジメントの最新動向として測色計の最新技術、観察照明・光源、国際的な印刷標準・認証制度の動向を取り上げる。オフセット印刷・デジタル印刷の品質管理、印刷発注者への説明や信頼関係の構築にも役立つだろう。
構成と内容
【1】 14:05-14:45 ここまで変わった分光測色計
エックスライト社 テクニカルセンター チーフ 岡松 英二 氏
(1)分光測色計の簡単な原理とタイプ
(2) 分光測色計の新しい規格
(3)分光測色計を利用した数値管理
(4)新しいタイプの測色機器のご紹介
略歴:日本KODAKでPhotoCDやカラーマネージメントの技術サポート,2000年からエックスライトでアプリケーションサポート。JapanColorデジタル印刷認証の規格策定に委員として参加。G7エキスパート。
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【2】 14:50-15:30 色評価用LEDの最新動向
大日本印刷株式会社 主席研究員/工学博士 杉山 徹 氏
(1)照明のLED化の動向
(2) 従来の演色性評価方法と色評価用LEDの評価結果
(3)新しい演色性評価方法と色評価用LEDの評価結果
(4)まとめ(色評価に適したLEDとは)
略歴:1994年 大日本印刷株式会社へ入社。以来25年にわたり、デジタルカメラ、モニタ、プリンタなどに関するカラーマネジメントシステムの研究開発業務に従事。現職は主席研究員。工学博士。(一社)日本印刷学会 研究発表委員会 副委員長、 編集委員会 委員、標準化委員会 第二分科会 委員。Japan Color認証制度デジタル印刷認証委員会 委員。
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【3】15:40-16:30 印刷色に関わる国際標準化動向
公益社団法人日本印刷技術協会 特別研究員 笹沼 信篤
(1)カラーマネージメントの課題例
(2) 印刷業界における国際標準とは
(3)日本の国際標準での立ち位置
(4)印刷色に関わる国際標準の具体例
略歴:1983年 千葉大学大学院 画像工学専攻 修了。ISO/TC130国内委員会。JapanColorデジタル印刷認証委員会。
DTPエキスパート。
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※講演者・講演内容は一部変更になることがあります。
開催情報
【日時】
2019年6月4日(火) 14:00-16:30 (終了時間は延長する場合があります)
【会場】
日本印刷技術協会 3Fセミナールーム(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)
【参加費】
15,120円(税込)、JAGAT会員:10,800円(税込)
印刷総合研究会メンバー: 無料 [一般]2名まで [上級]3名まで [特別]5名まで
→自社が研究会メンバーか確認したい場合は、お手数ですがこちらのフォームからお問合せください。
申込み
WEBから
・Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、ご登録ください。
登録後は完了メールが入力したメールアドレス宛に届きます。
FAXから
・申込書に必要事項をご記入の上、 FAX(03-3384-3216)にてお申し込みください。
(印刷総合研究会メンバーの方は、別途送付の専用申込み用紙をご利用ください)
問い合わせ先
内容に関して
研究調査部 印刷総合研究会担当 電話:03-3384-3113(直通)
お申し込み及びお支払に関して
管理部 電話:03-5385-7185(直通)