今年発行の最新教材と今後のエキスパート認証制度

掲載日:2015年7月28日
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エキスパート人材像とカリキュラム変遷を踏まえて発行されたカリキュラム第11版に対応した対策教材が発行されました。 8月30日開催の第44期試験に向け、これらの概要をあらためてご紹介します。

DTPエキスパート

DTPエキスパート受験サポートガイド–改訂8版– 

2010年12月に発売した改訂第7版以来の改訂版として2015年6月30日に発行された。 カリキュラム準拠のカテゴリー別模擬試験問題と、その出題意図、問題解説を含めた対策問題集となる。 今回は、第11版であらたに設定された「コミュニケーション」分野を含め、エキスパートの資質を問うために最重要と思われる問題を抽出し、解説する初の問題解説集である。

DTPエキスパート試験スーパーカリキュラム第11版準拠

カリキュラム第11版をその重要個所・学習ポイントとともに解説していく参考書。試験や実務で必要となる重要ポイントを押さえながらカリキュラムを網羅することができる。 実技試験(課題制作試験)のポイントについても解説を掲載しており、各種対策講座の基本テキストとしても活用されている。

第11版では、印刷メディアに求められる役割だけでなく、その製作ノウハウにより拡大可能なエキスパート認証者の活躍範囲を想定して、必要となる知識を新分野として設定した。それは、印刷物そのもののもつメディアとしての強みと、印刷物製作ノウハウにより、他メディアシフトへの展開においてもアドバンテージを獲得するという方向性だ。 これらは学科試験での新項目としても問うていくこととなるであろうし、また知識をベースに実技での対応を問う今後の実技試験(課題制作試験)でも、その対応を試験基準に盛り込んでいく方向で検討・調整している。 試験制度としては、本試験では、DTPエキスパートとしての基準をクリアするための範囲を学んでいただくことを基本に、技術革新や業界のトレンドへの対応を含めた新範囲を設定している。一方で、資格取得後2年に一度の更新試験では、エキスパート資格取得者として知識の再確認とともに、変化するメディアビジネスにあってDTPエキスパートの活躍に役立つような仕組みを提供していく。 印刷物をベースとしたマルチメディア展開、印刷物そのものの他メディアへのシフトといったことが日常化した現況において、メディアごとに業務管理する方法では効力を発揮しづらい。データの一元管理を前提にその展開を計画することがビジネスのポイントとなる場面で、DTPエキスパートとして求められた知識や技術の裏打ちされた業務管理力が発揮されるべきだと思う。あるいは、印刷物にこだわりを持ちつづけ、印刷メディアの強みを追求した役割を担うのであれば相応の高い専門性が求められる。有資格者の継続教育を含めた制度として、自らの立ち位置の確認と今後の業務展開・目標設定のタイミングとして更新試験を活用していただけるとよいと思う。

クロスメディアエキスパート

新版クロスメディアエキスパート受験サポートガイド

新版としてリニューアル発行をした。カテゴリーごとに、重要項目を挙げ、その項目のキーワード解説とともに、例題を掲載している。重要項目を学びつつ試験への対応を確認できる対策本である。 また、第2部試験(提案作成)についても、出題意図と答案に求められるポイントなどを含めた解説を試験問題サンプルとともに掲載している。 この他、定型範囲の知識を学ぶだけでなく、合格後の実業務への活かし方をも見据えた継続的な学びの指南書の発刊も計画している。

(JAGAT CS部 丹羽 朋子)

お求めは JAGAT Bookstore

第44期DTPエキスパート第20期クロスメディアエキスパート認証試験開催日程 2015年8月30日(日)

申請受付期間:2015年6月30日(火)~7月30日(木)(Web個人申請のみ~8月6日(木)まで受付)

更新試験:9月1日~30日実施