サンプル問題3【印刷技術】
スクリーニング
次の文中の空欄[A]~[E]に入る最も適切なものを[解答群]の中から選びなさい。
スクリーニングとは、元々はフィルムや印刷版に網点を形成することである。現在では、電子的に網点イメージを生成し、CTPプレートに焼き付ける方法が主流である。つまり、[A]の印刷ながら、塗られる面積の大小で濃淡を表現することができる。写真や色などの再現性に優れ、大量印刷に適しており、オフセット印刷を支える技術の一つである。
代表的な網点方式の1つに、網点の大きさが一定で[B]を変えることにより濃淡を表すFMスクリーニングがある。網点が微細で、高精細な画像再現、彩度向上、インキ量削減効果が期待できる。配列に規則性がないため、網点同士の干渉モアレが理論的には起こらない。絵柄との干渉モアレも起こりにくい。ただし、網点が微細であるため、印刷が難しいという制約がある。
もう1つの代表的な網点方式は、網点間隔が一定で[C]で濃淡を表すAMスクリーニングである。ハイライト部から中間調、シャドウ部までトーンのつながりが均一で、安定した仕上がりが得られる。オフセット印刷では、主流の網点方式として普及している。しかし、異なる版の網点同士が干渉してモアレを起こすという欠点がある。そのため、通常はCMYKの版の網角度を変えることでモアレの発生を最小限にする。ただし、30度ずつ離れているCMK3版の網が重なると、絵柄によっては[D]が発生し、目立つ場合もある。
現在では、FMスクリーニングとAMスクリーニングの長所を兼ね備えた[E]方式も提供されている。
解答群
[A] ①2階調 ②100階調 ③256階調 ④連続調
[B] ①密度 ②面積 ③周長 ④角度
[C] ①網点の大きさ ②密度 ③個数 ④周波数
[D] ①ロゼットパターン ②ロゼットストーン ③ローラパターン
[E] ①ハイブリッド ②チェーンドット ③ラウンドドット