『創注』につながる人材スキル~最新カリキュラムと実技試験作例を公開
掲載日:2022年12月19日
これからの印刷人材に求められるスキルを示すカリキュラム最新版とともに、印刷人材の高い制作力を示す実技作例をご紹介します。
印刷需要を見出す力
DTPエキスパート認証試験の試験範囲『DTPエキスパートカリキュラム』は、2年ごとに全体を見直し改定版を発行している。
2022年12月に公開した改訂第15版では、ビジネス化に視点をおいた項目を含め「コミュニケーションと印刷ビジネス」として再編している。コミュニケーションのプロセスを分解し、どの段階で誰に対しどのような情報をいずれの手段で提示するかを検討すること、その中で印刷が有効に機能する場面に印刷需要を見出す力が印刷人材にとって急務であるためだ。
コミュニケーションの本質を理解することが印刷ビジネスの広がり=「創注」につながることは言うまでもない。よって「コミュニケーションと印刷ビジネス」カテゴリでは、印刷物の企画、情報デザインのプロセスを踏まえて印刷ビジネスを捉えるカリキュラムとしている。
DTPエキスパートカリキュラム改訂第15版
効果につながるデザインレイアウト力
コミュニケーションにおいて適切なタイミングで最大の効果を発揮するために、目的に沿ったデザインレイアウト力は欠かせない。
DTPエキスパート・マイスター実技試験では、制作の背景を示す試験要項に沿って、実制作に取り組む課題を設定している。
2022年8月実施の第58期試験では、「調理や食に関心を持つ30代から50代の大人が読者層である料理総合雑誌の店舗紹介記事ページをデザインレイアウトする」という課題設定にて試験を実施した。
記事の意図を引き立て発信の効果を高める力を発揮された合格作例を是非ご覧いただきたい。
(研究調査部 丹羽 朋子)
舘 昌志 さん
(印刷機メーカー/システム設計・開発・技術職)