2023年夏エキスパート認証試験実施概況レポート

掲載日:2023年9月4日
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8月27日(日)第60期DTPエキスパート認証試験の学科試験を全国6会場および指定講座会場にて実施した。

受験者の状況

今期申請者数および受験者数は下記の通りである。

60期合計 マイスター エキスパート アップグレード
総申請者 221 92 116 13
欠席者 14 6 8 0
実受験者 207 86 108 13

学科試験のみのエキスパート受験者と学科と実技を課されるマイスター受験者(アップグレード含む)の比率がほぼ半々となり従来より実技受験者の比率が高まった。実技受験者の受験者層としては、印刷会社または印刷機メーカーのデザイン制作職およびシステム開発職の方が主要層となっている。

業種 60期合計 マイスター エキスパート アップグレード
印刷 121 52 60 9
デザイン・出版 21 5 15 1
(印刷関連)メーカー・ディーラー 41 21 19 1
一般企業 17 5 11 1
職種 60期合計 マイスター エキスパート アップグレード
営業 33 3 30 0
企画・編集 13 8 5 0
デザイン・制作 85 29 46 10
システム設計・開発・技術 47 34 11 2

学科試験全657設問を出題、実技試験は現在実施中

試験当日は猛暑の中195名の方が試験会場に来場し、学科試験に取り組んだ。

今期学科試験では、110項目について合計657設問が出題された。

新項目出題の一例として、フォント関連問題が出題された。多様なメディア展開におけるデザインレイアウトによる差別化需要が高まる中、その一端を担うフォントについては、サブスクリプションサービスが拡充を見せる。利用可能なフォントが増加し、イメージからフォント選択できる機能なども充実してきている一方で、デザインレイアウトの意図に即したフォントを利用しないと、ちぐはぐな印象になりかねない。基本セオリーを知識として知っておくことで、印刷物の目的に沿ったより適切な選択が可能となる。

その他、印刷技術、製本仕様、情報セキュリティと印刷ビジネス等が新出題項目となっている。

第60期新出題項目

マイスター受験者は現在実技試験に取り組み中である。マイスター実技試験では、毎期扱うテーマや印刷物形状なども異なる新課題が提示されており、高い実践力が問われる。ただし評価の中心となる点はデザインレイアウトの基本ともいうべき紙面の全体設計、情報デザイン、また印刷入稿用データとしての適性など、毎期共通である。

更新試験は現在CBT試験専用サイトで実施中

認証取得後2年ごとに行われる更新試験については、9月1日より9月29日までの期間にてCBT試験方式にて現在実施中である。

今回の申請状況は以下の通りだ。

更新対象者数 申請者数 申請率
1,666 1,400 84.0%

更新試験では、過去2年間の新出題項目を中心に、ベーシック問題も含めて全約120問が出題される。

DTPエキスパート更新試験ではCBT方式を導入後10年が経過した。近年では多くの国家資格・民間資格でCBT方式が導入され、資格者の方にもCBT方式が浸透している模様だ。

(資格制度事務局 丹羽 朋子)

マイスター実技試験提出締め切り: 9月25日(月)13時

更新試験実施締め切り:9月29日(金)当日中