DTPエキスパート認証試験、2024年3月試験より全国各地で受験可能なCBT方式に移行

掲載日:2023年10月16日
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公益社団法人日本印刷技術協会(略称:JAGAT、東京都杉並区、会長:塚田司郎)は、2023年10月13日、DTPエキスパート認証試験の学科試験をCBT(Computer Based Testing)にて実施することを発表しました。

DTPエキスパート認証制度の概要と学科試験方式移行の背景

DTPエキスパート認証制度とは、DTPによる印刷物製作および印刷ビジネスに必要な知識を習得した方を認証する制度です。1994年以来60回の試験を実施し、延べ合格者数は23,000人を超えています。DTP・印刷の知識をバランス良く身に着ける手段として、国内の印刷業界ではスタンダードなものとなっています。

この試験は、DTPおよび印刷に関する知識を問う択一式の学科試験、与えられた期間内に課題を提出する実技試験から構成されています。

学科試験は、全国6大都市に設置した専用会場において、マークシート解答方式にて一斉実施してまいりました。しかしながら、大都市圏以外の受験希望者にとっては会場選択の自由度がなく、指定日時に遠方から受験会場に出向いて受験しなければならない状況となっていました。

一方で、昨今人材育成へのIT活用が進展し、CBT方式試験は一般化していると言えます。

学科試験を全国各地で受験できるCBT方式へ移行

2024年3月実施第61期試験より、学科試験をCBT方式試験に移行いたします。全国各地に設置されたCBT試験会場の中から、受験者が最寄りの会場を選択して受験することができます。

CBT方式への移行により、全国各地の印刷および関連ビジネスに携わる方々に対し、DTPおよび印刷関連知識の習得機会を拡充します。

なお、実技試験については、従来と変更ありません。学科試験後に、受験者各自の環境で指定期間内に取り組んでいただきます。

CBT方式学科試験概要(2024年3月実施第61期試験より)

  • 実施時期:年2回(3月・8月)
  • 実施期間:各試験時期の指定日2日間から受験日時を受験者が選択
  • 試験時間:120分
  • 出題内容:「DTPエキスパートカリキュラム」に準じ、受験者ごとにランダム出題
  • 合格基準:「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーションと印刷ビジネス」の各カテゴリにおいて、各々正答率80%以上で合格
  • 受験料(税込):DTPエキスパート・マイスター(学科・実技):21,000円 /
    DTPエキスパート(学科):15,000円

【CBT方式試験について】

CBT(Computer Based Testing)方式試験とは、パソコンを使用して受験する試験です。試験会場に設置されたパソコン上で各自試験に取り組みます。