制作魂をくすぐる『DTPあるあるカルタ』❸

掲載日:2025年1月20日
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そうしたニッチな領域での共感が、かるたゲームというかたちを介して醸成され、話題につながっているようだ。デザインフェスタのブースでは、読み札絵札を手に取りながらわいわいがやがやとまさに「あるある!」の歓声が上がる場面が何度もあったという。

「作ってみて感じたのは、思っていたよりもDTPに興味を持っている人は幅広いんだな、ということ。企画当初はデザイナーとDTP制作者のみを想定していたのですが、実際に発売してみると、Webデザイナーや同人誌の制作者、あとは編集者の方などにも刺さったようで、そういう方面でも需要があると感じました。」(武内さん)

印刷発注に携わる過程で「あるあるカルタ」に出てくるような場面を経験したことがあっても、用語を含め状況を正確には理解していないことも多い。こうした層にも響いたことが広がりを生んでいる。

「新人からベテランまで幅広い層の方に楽しんでいただけるように考えて制作しました。商品制作前のシミュレーションでは前職印刷会社のベテラン社員の方々にテストプレイをしてもらい意見を集めたのですが、制作後のテストプレイでは新人社員にやってもらったところ、楽しいというだけでなく、とても勉強になった、という反応があり、想定外の成果が得られました。

さっと見るだけでもじっくり読み直していただいても、じわじわと味わいが感じられるような、そんな楽しみ方をしてもらえればと思います。(武内さん)

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多くのフィードバックを形にする

DTPエキスパート取得での学びを、DTP制作に留まらずご自身の強みであるコミュニケーション力や柔軟な発想力と結び付け、あらたなフェーズに展開されている。

今後は、『たのしいDTP』で実務に役立つアイディア商品を開発していきたいと考える傍ら、個人の活動として印刷業で得た紙に関する知識を活かして紙の雑貨類の商品開発も行いたい、とのビジョンを持つ。

様々な立場の方との関わりを大切にし、垣根を設けずに声を受け止める武内さんの姿勢は、新商品・サービスを開発する際に大きな意味を持つと実感した。

(JAGAT 丹羽 朋子)

『たのしいDTP』
ユニット名には、「DTP業務には辛い場面もたくさんあるけれど、楽しい面を捉える自負心を持ち続けたい」という意味が込められている。
https://madomadods.theshop.jp/

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本記事のアイディアを授けてくださったDTPエキスパート問題作成委員 樋口泰行先生登壇のミニセミナーをpage2025会場で実施します。

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開催日時:2月20日(木)16:30~17:00
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