カンファレンス グラフィックス 場所:ワールドインポートマート5F

【G1】これからの出版コンテンツ制作 <コンテンツファーストとは何か、浸透するのか>

今後の出版コンテンツ制作に求められるのは、既存のDTPデータから効率的に電子書籍化することだけでなく、新規の出版物をデータ化することである。今後の出版コンテンツ制作がどう変化していくのか、コンテンツファーストが浸透するのか、を考察する。

講談社は、2014年9月に印刷物や電子書籍用のコンテンツ制作管理システム「スマート・ソース・エディター」を開発し、本格運用すると発表した。独自のシンボリックなタグ設定によるXMLテキストを書き出すことで、印刷用にも電子書籍用にも展開できる汎用性を持っており、印刷物と電子書籍の同時刊行や文庫化などの将来的な2次利用もローコストで実現する。いわゆる「コンテンツファースト」のワークフローを実現するものである。取引先の印刷会社などでは、既にこの原稿データを元にした印刷物や電子書籍の製作が進んでいる。
「コンテンツファースト」と完成度の高い原稿制作を実現することで、印刷物製作、電子書籍製作がよりシンプルとなり、費用面でも納期面でも大きなメリットとなる。
本セッションでは、印刷物や電子のコンテンツ制作が将来的にどのように進化していくのか、「コンテンツファースト」が印刷物製作、電子書籍製作をどのように変革していくか、議論を交わしたい。

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このセッションの参加費は、17,000円 です。

  • 増子 昌也
    (ましこまさや)
    講談社 デジタル製作部次長
    雑誌、書籍の編集を経験した後、校閲局で校正支援ソフト「セントワーズ(St.WORDS)」の運用を担当。紙・電子書籍を問わない効率的なマルチ展開を目的に講談社とNECが共同開発した、汎用テキストデータ作成・編集ソフト「スマート・ソース・エディター(Smart Source Editor)」の開発プロジェクトメンバー。現在はスマート・ソース・エディターの運用担当および電子書籍製作業務に従事。
  • 吉田 政紀
    (よしだまさのり)
    大日本印刷 hontoビジネス本部 制作開発部
    プリプレス工程(DTP・CTP)ワークフローの構築、CTP製造統合システム・進捗管理システムの開発、自動化・省力化など制作支援ツールの開発を経験。 現在、電子書籍制作ワークフローの構築をテーマとして、各種データからEPUBへの効率的な変換基盤の開発に従事。
  • 遠藤 亮正
    (えんどうあきたか)
    凸版印刷 デジタルコンテンツソリューションセンター
    InDesignをはじめとするDTPアプリケーションを用いた自動組版システムや制作支援ツールなどの開発を経て、現在は電子書籍を制作する基盤の構築に従事。 電子出版制作・流通協議会 技術委員会制作規格部会、EPUB研究会 会員。
  • 田原 恭二
    (たはらきょうじ)

    モデレーター
    (凸版印刷 デジタルコンテンツソリューションセンター 課長) 日本語組版(CTS)、XMLによる出版コンテンツの標準化、デジタルデバイスにおけるテキスト表現、収蔵品管理、地図情報サービス、DTPによる高速自動組版、凸版文久体などの研究開発に従事。また、JIS X 4051をはじめ、電子書籍関連、外字・異体字利活用環境整備など、多数の標準化活動にも参画。2011年から2013年まで電流協・EPUB研究会の部会長を務める。
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