2月9日(Fri) 13:00〜15:00
事業承継の問題は、長年印刷業界ではタブー視されてきた。本セッションではM&A会社が入って事業譲渡した「オカムラ印刷」と70年3代にわたって利根川家が経営してきた「TONEGAWA」を例に挙げ、事業承継の問題点を浮き彫りにする。
オカムラ印刷は昭和41年に江東区で創業した中堅の印刷会社だ。しかし、この規模の印刷会社が生き残るのは大変で、思い切って印刷部門を四国の広真印刷に事業譲渡して、電子書籍やIT関連を得意とした印刷会社に生まれ変わったのだ。 その事業譲渡にはM&A会社(M&Aキャピタルパートナーズ)がうまく関係して、結果的にWin-winの結果になったという好例である。しかし良いことばかりではなく、実際にはドロドロした事も少なくない(ハズだ)。そんな事例を本セッションではあぶり出して、事業承継の難しさ、しかし避けては通れないことを明示したい。オカムラ印刷の場合は、四国の広真印刷に事業譲渡したので、受け入れ側でも東京の拠点を得ることや生産設備の増設等ではプラス要因が大きかったはずだ。 問題点だけではない、メリットにも大きくフォーカスし、跡取りが居る場合でもM&A会社が入った方が、ビジネスライクに上手くいく事例、単なるメリットデメリットだけではない、面倒な手続きやしがらみ等についても明らかにしたい。 M&Aというと悪い方に考える人が多いかもしれないが、オカムラ印刷の場合には、上手く事が運び、その事例を出来る範囲ギリギリで紹介する。 M&A事例だけではなく、70年間利根川家で経営を維持している株式会社TONEGAWA(元利根川印刷)の利根川英二社長に御登壇いただき、これまで経験した失敗例、成功例、結果的に成功例になった話をしていただく。利根川社長とは、利根川家の例だけではなく、様々な事業承継例について議論していきたい。また老舗が、どのように変革し、新ビジネスを展開していったか?マーチングだけではない、酒類販売まで手を広げていることまで解説いただく。関連セッション・【G1】実用期に入ったバリアブル印刷 ・【G2】マーケティングと連携するDM訴求力 ・【G3】見える化 2018
当日価格:17,000円