今回のpage2017は、第1回開催から数えて30回の節目となる記念すべきpage展である。今回のテーマは「ビジネスを創る〜市場の創出〜」とした。 前回page2016の「未来を創る―メディアビジネスの可能性を拡げる―」をより現実的に具現化する意味合いを込めている。 page展は単なる機材展、展示イベントではなく、カンファレンス・セミナーとともに構成する印刷・メディアビジネスの総合イベントで、 page2017は「印刷ビジネスの創出」を軸に構成した。
「印刷をビジネスとするなら、印刷物の目的を考え直すべきである」というのが、page2017基調講演のテーマである。 基調講演1では「ザ・マーケティング」の著者であるロン・ジェイコブス氏が登壇。 北米の最新マーケティング事情をお話しいただくとともに、日本のマーケティングに活かせるのか、印刷ビジネスやDMの実際を検討していく。 基調2ではマーケティング理論をどのように実務に活かせるかを考え、基調3では実例を取り上げることで、理論から実践まで落とし込んでいきたい。
カンファレンスは、グラフィック、クロスメディア、印刷マーケットの3カテゴリーで構成するが、 特に今回初めて取り上げるのが「SL A(Ser vice L evel A greement)」である。 長時間労働が社会問題化する中、長時間労働になりやすい印刷業界にとって、SLAは一つの解となりうるが、どのように理解して取り組むべきか。 海外印刷会社のSLA事情に詳しい識者を招いて議論する。 セミナーは「今抱えている様々な問題解決のヒントや、すぐに役立つスキルを身につける」ことを目的にする。 page2017のテーマ「ビジネスを創る」を強く意識し、「新市場創出」「営業・企画力強化」「DTP・プリプレス」「印刷技術・管理」で構成した。 新企画から定番セミナーまで「顧客のビジネス支援」にフォーカスしたプログラムとなっている。
page2017には前回を上回る155社535小間が出展する(2016年12月19日現在)。 各社とも、機材展にとどまらない様々なサービス、ソリューションの提案をしていただけるだろう。 さらに展示会場には印刷会社の出展ゾーンである「印刷パートナーゾーン」を設置する。 「印刷パートナーゾーン」の出展企業および団体と出展内容は、非常に多岐にわたり、印刷会社ができることの幅広さを感じていただけるはずだ。 各社の出展ブースで展示物を手に取り、話を聞いて、明日のビジネスを創るヒントをつかんでいただきたい。